Yostarは6月22日、高精度なモーションキャプチャシステム「VICON」を導入したモーションキャプチャスタジオの開設を発表した。同社ではこれまでも各種の3Dコンテンツを提供してきたが、今回のスタジオ完成によってクオリティ向上を図るとともに、さらに多種多様な3Dコンテンツを自社で提供することが可能になったとのこと。
今回新設したスタジオに導入された「VICON」は、株式会社クレッセントが提供するフルデジタルモーションキャプチャシステム。"三次元動作解析を超え、三次元動作計測装置の精度"を誇る装置で、より高度なモーショントラッキングが可能だという。
3Dモーションキャプチャシステムの開発はYostar Picturesが担当。リアルタイムで3Dモデルの表情が切り替えられる他、髪の毛や衣装の物理演算、エフェクトの実装が可能となり、より高いクオリティでのコンテンツが提供できるようになる。
また、今回の新システムおよびスタジオを用い、バーチャルYouTuber「楠栞桜(くすのきしお)」の3Dお披露目会の配信及び技術協力を行った。こちらは最大同時接続者数3.3万人を記録し、成功のうちに終了したとのこと。楠栞桜は同社が運営するオンライン麻雀ゲーム「雀魂 -じゃんたま-」のYouTube公式番組「てん×くす」で、同じくバーチャルYouTuberの天開司とともに司会を担当している。
3Dお披露目会の配信アーカイブでは、楠栞桜の軽快な動きに合わせてなびく髪の様子など、新システムならではのリアルタイム3Dモデルの高いクオリティを確認することができる。