明治はこのほど、「甘いもの」に関する意識調査を実施し、結果を公表した。同調査は2020年5月22日〜5月23日、全国に住む20歳〜49歳の女性1,236人を対象に、インターネット調査にて実施。調査委託先はマクロミルだった。
近年、健康意識や体型維持への関心が高まり、低糖質や低カロリーといった商品が人気を集めている。新型コロナウィルスの影響により、こういった意識はさらに高まる一方となっている。チョコレートやケーキ、アイスクリームといった甘いものを、食べたくても我慢しているという人も多いかもしれない。
そこで今回、同社では女性たちの甘いもの我慢の実態を調査。今回の結果を、甘いもの我慢をする人々へ向けた新しい取り組みや甘いものを取り入れやすい商品づくりの一助として活用していくという。
「甘いものを食べることを我慢した時期がありますか」という質問に、81.1%が1度以上我慢したことがあると回答。多くの女性が「甘いもの我慢」の経験者であることが判明した。また、甘いものを我慢する理由について聞いたところ、一番多かったのが「太る気がするから」53.0%。次に「ダイエットしたいから」52.5%、「体型維持をしたいから」41.0%と、体重や体型を気にして我慢をしている実態が明らかになった。
自らに限らず、ダイエットに取り組む際の食事についての考えを聞いたところ、「甘いものは避けたほうが良い」と回答した人が85.0%と最も多い結果に。「甘いものを食べている人は本気ではないと思う」と回答した人は48.9%で、多くの女性が内向きの理由(体重や体型を気にする)に加え、外的な理由(ダイエットするなら甘いものを控えるべきという周りの目)から、甘いものを我慢していることがわかる。
女性の多くが経験したことのある「甘いもの我慢」だが、78.4%が「ストレスを感じる」と回答。さらに、58.8%が「精神的疲労を感じる」という結果になった。「甘いもの我慢」は、ストレスや精神的な疲労に繋がっているという実態が浮き彫りとなっている。
また、甘いものを我慢していたのに、食べてしまったことが1度以上あると回答した人は91.5%。その際に罪悪感を感じた人は78.5%という結果になった。「甘いもの我慢」はストレスや疲労感に繋がるだけでなく、我慢していたのについ食べてしまうことで罪悪感も生んでいることがわかる。
続いて、「頑張った自分へのご褒美として、甘いものを食べた経験はあるか」という質問に、92.3%があると回答。その際、「甘いものを食べてしまった罪悪感」と「自分自身への嫌悪感」を感じた人はそれぞれ40%以上という結果になり、ご褒美で甘いものを食べているにも関わらず罪悪感や自らへの嫌悪感が残り、満足感を得られない人が多いということが明らかになった。
「甘いもの我慢」をする人が多い一方で、85.4%が「甘いものを我慢せずに食べたい」と回答。さらに「周りの目を気にせずに甘いものを食べた時に幸せを感じる」と回答した人は83.7%という結果になった。このことから、多くの女性が周りの目を気にすることなく、甘いものを我慢せずに食べたいという“解放欲求"を持っていることがわかる。
また、全ての人を対象に「新型コロナウィルスの影響による外出自粛中、どのような変化があったか」という質問をしたところ、一番増えたと回答したのは「テレビ・動画を見る時間」で64.2%。次に「1日に食べるおやつの量」が46.0%という結果となり、「睡眠時間(36.2%)」や「食事の量(35.1%)」を上回る結果となった。自粛生活中、様々な我慢を強いられることでストレスが生まれ、おやつなどの甘いものを我慢できずに食べてしまう人が多くなったと予想される。
さらに 「新型コロナウィルスの影響による外出自粛中、甘いものを食べることをどの程度我慢していますか」という質問を行ったところ、63.8%が「我慢をしている」と回答。外出自粛中、おやつ量が増加しているにも関わらず、甘いものを我慢している人は変わらず多いという実態が明らかになった。