東武鉄道と東武トップツアーズは、往復の特急列車のうち一部列車において、発売する座席数を定員の2分の1以下に限定するほか、宿泊は夕食を個室や部屋で提供する施設に限定した、新しいスタイルの旅行商品を造成・発売すると発表した。

  • 東武鉄道と東武トップツアーズが新しいスタイルの旅行商品を発売(写真は特急スペーシア)

新しいスタイルの旅行商品は、「新しい生活様式」で求められる「ソーシャルディスタンスの確保」の実現により、安心して旅行を楽しんでもらうことを目的に発売される。

浅草~東武日光・鬼怒川温泉間を結ぶ特急スペーシア(往復)の座席において、乗客同士が隣り合った座席に着席しないように席を限定し、ボックス席4席を1つの発売単位として発売。通路を挟んだボックス席単位でも隣同士にならないよう、並びを1列ずつずらすなど、徹底してソーシャルディスタンスを確保できるように配慮する。特急列車の車内は換気装置により、つねに外の空気との入替えを実施している。

宿泊する施設では、消毒や従業員のマスク着用を徹底するほか、夕食を客室や個室仕様の会食場にて提供できる施設を選定。今回のプランでは、東武グループのホテル「日光金谷ホテル」が、開業以来初という個室での食事提供を実施する。その他、往復の特急列車と日光金谷ホテルでの昼食、栃木県日光市の2社1寺の憩いの場として今年3月に開業した西参道茶屋での買い物券がセットになった日帰りプランも発売する。

新しいスタイルの旅行商品は7月1日から9月30日まで設定。旅行代金には、乗車駅から東武日光駅・鬼怒川温泉駅までの往復割引運賃と往復割引特急料金に加え、観光に便利な下今市~東武日光・新藤原間の鉄道が乗降り自由となるきっぷも含まれる。選択する施設などによって内容と旅行代金が異なるため、詳細は東武トップツアーズのホームページやパンフレットを参照とのこと。