6月19日、App Storeで「新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)」の配信が始まりました。iPhoneの場合、iOS 13.5以降が稼働する端末で動作し、プライバシーを確保しつつ新型コロナウイルス感染症の陽性者と接触した可能性を把握するべく記録を続けます。
このアプリでは、AppleとGoogleの共同開発による「Exposure Notification」と呼ばれるAPIを使用します。エンドユーザが直接触れることはありませんが、Bluetoothを利用した周囲の端末との通信、陽性者と接触した可能性に関する通知といったCOCOAを支える機能を担います。
とはいうものの、COCOAをインストールしても特になにもなし。便りがないのは良い便りというけれど、いざというとき機能するのか、自分に関する情報を消去できるのか、確認する術は知っておきたいところです。
まず、周辺の端末と通信されるときに使われるBluetooth。といってもイヤホンやマイクを利用するときの規格(クラシックBluetooth)ではなく「Bluetooth LE」ですから、コントロールセンターのBluetoothボタンをオフにしても無効化されません。本当に無効化する場合は、「設定」→「Bluetooth」画面にあるスイッチをオフにしますが、その状態でCOCOAを起動すると「Exposure Notification機能は非対応の状態です」と表示されます。
「COVID-19接触のログ記録」画面も確認しておきましょう。「設定」→「プライバシー」→「ヘルスケア」の順に画面を開くと、接触のログ記録をオン/オフしたり、ログ自体を削除することができます。
COCOA側の設定も重要です。画面左上にあるメニューボタンをタップすると現れる「アプリの設定」を開き、「接触の検出」と「通知」の2つのスイッチが有効なことを確認しておきましょう。これで、セルラー回線またはWi-Fiに接続した状態であれば、陽性者と接触した可能性に関する通知が届きます……が、どうか届きませんように。