アイリスオーヤマの「夏物オススメ家電」、実際に触って試せるプレス向け体験会に行ってきました。注目は、赤外線温度センサーを搭載した高機能ドライヤー「モイストプロドライヤー」(6月25日発売)と、「クールウェア」(6月15日)です。
髪の温度をセンシングして最適な温度コントロールを実現するドライヤー
モイストプロドライヤーの最大の特徴は、本体に赤外線の温度センサーを搭載していること。ノズルを向けた方向の、髪の温度をリアルタイムにチェック。髪が高温になりすぎないように、ドライヤーから送られる温風温度をコントロールします
一般的なドライヤーは、ヒーターをいれた状態だと送風口付近の温度は100℃~120℃くらいになります。モイストプロドライヤーも、高温時はだいたい110℃です。
本体のハンドル背面にはサーモセンサー用のスイッチがあり、これをオンにすると、髪表面の温度が60℃を超えないように、風の温度を高温・弱温風・冷風の3段階で自動調整。髪の毛の材料であるタンパク質は約60℃から変性するといわれているので、60℃以下に温度をキープすることで、髪の傷みを抑えられます。温度コントロールできないドライヤーと比べて、髪の水分比率は約16%アップするそうです。
最近は、最初から送風温度が高くならない「低温ドライヤー」もありますが、低温ドライヤーは常に60℃以下の低い温度で送風するため、髪の乾きが遅いというデメリットがありました。一方、このモイストプロドライヤーは、髪の表面温度が60℃近くになるまでは高温の風を送るため、髪を傷めずにすばやく乾かせるとしています。
もうひとつ面白いのは、ファンの形状です。一般的なドライヤーは扇風機のようなプロペラファンを採用していますが、モイストプロドライヤーは細長い板状の羽根を筒状に配置したシロッコファン。このため、フィルターが本体側面に配置されており、フィルターをメンテナンスしやすいと感じました。
着ているだけで涼しい!扇風機付きの「クールウェア」
もうひとつの注目製品、ファン付きの「クールウェア」。ナイロン製のジャケットに、2つのファンを付けられる製品です。長袖タイプとベストタイプがあり、グレー色の標準タイプのほか、デザイン性が高く生地が少し厚いPROタイプは、長袖タイプとベストタイプに、それぞれグレー、ネイビー、迷彩の3デザインを用意しています。標準タイプとPROタイプは、ジャケットの素材やデザインのほか、バッテリー容量も異なっています。
クールウェアは、ウェアとファン、バッテリーをセットにして使います。参考価格は、ウェア、ファン、バッテリーのセットで10,800円(税込)。パーツはすべて外せるので、もちろんウェアは洗濯可能です。
実際に長袖タイプを着用してファンを動かしてみたところ、小さなファンにもかかわらず、かなり涼しさを実感できました。とくに、首筋や手首はウェアから風が外に抜けるため、涼しさを強く感じます。しかも、ウェア内に風が行きわたるので、ウェアが肌に張り付かず、良好な着心地でした。
ただ、ウェア内をファンで換気するため、動作中はウェアがかなり膨らみます。動作中の見た目はパンパンに膨れたダウンジャケットのよう。真夏にこの状態で外出するのは少々勇気がいるかもしれません……。
とはいえ、ファン付きウェアはよく見かける「ひんやり感じる素材の服(冷感ウェア)」とは一線を画す涼しさ。猛暑のアウトドアやフェス、ガーデニングなどの作業に力を発揮してくれそうです。