米Twitterは6月17日 (現地時間)、音声ツイートのテスト提供を開始した。まずはiOSアプリ版「Twitter for iOS」で小規模ユーザーグループからロールアウトし、数週間で全てのiOSアプリ版ユーザーに拡大する。
音声ツイートは、録音した音声をツイートできる機能。使用できるようになると、ツイート作成画面に音声アイコン (波形をデザインしたアイコン)が加わる。選択して赤い録音ボタンをタップすると録音が始まり、録音が終わったら完了ボタンをタップしてツイートする。音声ツイートにテキストを添えることも可能。
音声ツイートには1ツイートが140秒の制限がある。だが、140秒を超えても録音を継続することができる。その場合、自動的にスレッドが作成され、1つのスレッドは最大25ツイートとなっている。現段階で音声ツイートはオリジナルツイートとしてのみ録音でき、リプライやリツイートでは録音できない。
タイムライン上で音声ツイートはプロフィール画像を使ったボタンで表示され、タップすると再生が始まる。なお、ボタンのプロフィール画像は録音した時の画像が埋め込まれ、プロフィール画像を変更しても音声ツイートのボタンの画像はアップデートされない。
音声を録音して音声ツイートを作成できるのは現段階でiOSアプリのみだが、音声ツイートを聞いてリプライすることは全てのTwitterユーザーが可能になる。iOSアプリでは、再生を開始するとプレイヤー画面がタイムラインの下部分にドックされ、再生しながらタイムラインのスクロールを継続できる。Twitterアプリを閉じて、バックグラウンド再生で聞き続けることも可能。
音声ツイートはテキストのツイートと同じように簡単に作成でき、しかしテキストでは十分に表現できない感情や微妙なニュアンスを込めたメッセージを届けられる。動画のような短い時間制限がなく、最長約58分 (1スレッド: 25ツイート)の長いメッセージの作成が可能。画面を見ずに利用できる音声ツイートによって、通勤中や料理中に聞くというような新しいTwitterの楽しみ方も広がる。TwitterのMaya Patterson氏とRémy Bourgoin氏は「リスナーとストーリーテラーの両方にとって、音声ツイートがより人間的な体験になることを願っています」としている。