俳優の中村倫也が主演を務める映画『人数の町』(9月4日公開)のポスターと場面写真が18日、公開された。
同作は2017年に発表された第1回木下グループ新人監督賞で、241本の中から準グランプリに選ばれた作品。衣食住が保証され、セックスで快楽を貪る毎日を送ることができ、出入りも自由だが決して離れることはできないという謎の“町”を舞台に、借金で首の回らなくなった蒼山(中村)が、その“町”の住人となり、そこで出会う人々との交流を経て“町”の謎に迫っていく新感覚のディストピア・ミステリーとなっている。
今回公開されたポスターは「部屋に入ったらこの町のガイドであるバイブルを熟読すること」という謎の文字列が印象的で、顔に傷を負った中村、黄色のつなぎを着た山中聡、水着姿で腕を組む立花恵理、キスをしようとする中村と石橋静河、ツノをつけた怪しいおじさん、入院着のようなものを着用しカウンターに座る面々、など意味深な画像で埋め尽くされている。同ポスターは19日より新宿武蔵野館ほか、全国の映画館での掲出を予定している。
中村倫也 コメント
こういった角度の矢印を持った日本映画は、今まで無かったかもしれません。完成した作品を観たとき、この作品をどう言葉にして説明すれば良いのか、考えさせられました。時間が経って、撮影当時のことなども思い出していくと、「もしかしたらちょうど今、世に出るべき作品なのかもしれないな」と感じています。僕にとって早く観てもらいたい作品、というより、早く反応を知りたい作品、です。