駐車場予約アプリ「akippa」を運営するakippaはこのほど、緊急事態宣言解除後に東京・大阪の中心部を中心に通勤・通学での駐車場利用が増加しているエリアのデータを公開した。
同調査は、通勤・通学目的での駐車場利用の増加を受け、4月の調査に引き続き実施したもの。調査方法は、駐車場予約時の利用目的アンケートで、エリアは全国。調査対象期間は、2020年2月4日〜6月1日のうちの対象期間の予約。
緊急事態宣言解除後の5月26日〜6月1日は、コロナウイルス流行前の2月に比べ、「通勤・通学」を目的とした駐車場の予約は全体で2倍以上に増加していた。エリア別では、順位の入れ替わりはあるものの4月の緊急事態宣言発令直後と大きな変化はなく、東京都心部、大阪の中心部に集中する傾向が見られた。
東京都における予約状況について詳しく見てみると、2月に比べ4月に2.3倍に増加していたものが、緊急事態宣言解除後の5月末にはさらに増加し、2月の約4倍となった。
都心エリア(千代田区、中央区、港区)については、4月は2月の3.5倍だったものが5月は約5倍に。また、大阪市北区、福岡市、名古屋市など東京以外の都市部においても、2月に比べ増加している地域が多くあった。
「akippa」は一軒家の空きスペースから、未契約の月極駐車場まで様々な遊休地を駐車場として貸し借りできるサービス。そのため都心部に限らず、コインパーキングが少ない住宅街などにも駐車場があるのが特徴となる。インターネット上で場所を確認し事前に予約が可能なため、通勤時においても安心して駐車ができることからエリアの特性に限定されることなく、広域で利用されていると考えられるという。
ユーザーレビューからは「感染対策のため、電車から車通勤に変えた」「予約ができて安心」「支援クーポンもあり安く使えて嬉しい」といった声が多く寄せられていた。移動の機会が増える「新しい生活様式」においても、安心して移動ができる車への需要は拡大していることがうかがえる結果となった。