映画『私がモテてどうすんだ』(7月10日公開)の公開記念生配信イベント「私モテフェス」が行われ、吉野北人、神尾楓珠、山口乃々華(E-girls)、富田望生、伊藤あさひ、奥野壮、平沼紀久監督が登場した。
同作はぢゅん子作で第40回講談社漫画賞・少女部門を受賞、累計300万部突破で2016年にはテレビアニメ化もされた人気少女漫画の実写化作品。「BL」を妄想するのが大好きな超ド級のヲタク女子・芹沼花依(山口乃々華/富田望生)が、ある日愛するアニメのキャラが死んだショックで激ヤセしてしまったことで、誰もが振り向くほどの超美人に変身し、学校のスーパーイケメン4人(吉野北人、神尾楓珠、伊藤あさひ、奥野壮)が押し寄せる。
イベントは、新型コロナウィルス対策のため無観客で行われた。キャスト同士も距離を空けソーシャルディスタンスを保ち、間にはプロテクションパネルも置いた舞台挨拶に。ステイホーム期間中は、公式SNSを通じて「絵しりとりリレー」が催されるなどソーシャルでは繋がっていたが、顔を合わせるのは久しぶりの面々は、キャスト同士のコミュニケーションをとるにも「しりとりゲーム」からはじまったと明かす。
その他にも「お絵かき伝言ゲーム」などでコミュニケーションをとって仲を深めていったとのことだが、1番の”画伯”を聞かれると「(吉野)北人くん!」と即座に吉野の名前を挙げた伊藤が、「なにかおかしい。何を書いているんだろうというような……」と理由を述べる。また、撮影現場での様子について山口が「男子たちはよく腕相撲大会をしていたり、動物のモノマネをしていたり中学生のようだった」と仲良しエピソードを披露すると、富田は「(神尾)楓珠くんと(伊藤)あさひくんはお泊りしていたよね」と暴露し、すかさず吉野が「それってBL(ボーイズラブ)だよね」とつっこむ。神尾が「(奥野)壮くんもウチに来たことあるよね」と話し出すと、奥野は「ないよ!」と全否定したが、神尾が「一緒に寝たじゃん!」とパワーワードを発し、奥野も思い出したように「あー!(笑)」と認める。富田は「これは花依ちゃんウハウハですよ(笑)」と笑顔を見せた。
男子同士のシーンも多い同作のエピソードを聞かれると、吉野は「前回の作品(映画『貴族降臨 -PRINCE OF LEGEND-』)でも壁ドンとかあったりで免疫がついていたので、今回はクオリティをもっと上げていこうと思って、壮くんとの壁ドンシーンもすごくキュンキュンするシーンになったんじゃないかと思います」と自信を覗かせる。奥野は「あぶなかったよね(笑)」と2人が急接近した壁ドンシーンを振り返り、神尾は「僕はあさひくんとやってるんで、ヤバいシーンが(笑)」と妄想を掻き立てながら、「あのシーンが来たら映画館でみんなで叫んでもいいです(笑)」と共に自信満々の笑みを浮かべた。
伊藤が「僕は基本的に受け身のシーンが多かったのですが、綺麗な顔が迫ってくるなぁと思ってました」と語ると、神尾は「嬉しいな(笑)」と喜び、「2人は特に一緒のシーンが多かったので、心でBLしてたからね」とキュンキュンワードを披露。男子メンバーたちについて、山口は「(吉野)ほぉ〜んとしてる」「(神尾)いたずら好き」「(伊藤)みんなにいじられても優しい」「(奥野)弟的で(劇中の)後輩キャラそのまま」と評し、「撮影の合間も距離感がすごく近いなぁと思っていた」と語ると、吉野は「自然とBLしてた?」と笑みを浮かべ、富田も「嬉しいですね」と撮影時を振り返った。
また、映画『HiGH&LOW THE WORST』でも共演し、本作で再会となった吉野、神尾、富田の3人は、「ハイローの場合はキャストがすごく多かったのですが、今回は少なかったので距離が縮みやすかった」と語った。
イベントでは、「モテすぎてどうすんだ! ジェスチャーゲーム」も行われ、男子キャスト1人ずつが挑戦し、山口・富田が正解しなかった場合は罰ゲームといった緊張感も漂う。「ジェットコースターから降りた後、立てなくなった彼女をお姫様だっこ」(奥野)、「スカイダイビングで空から登場、100本の花束を出してプロポーズ」(伊藤)、「ムエタイの試合に勝利後、会場から彼女を見つけ出してキス」(神尾)、「沈みかけている船の上で、指輪を差し出しながらプロポーズ」(吉野)と難易度が高すぎるジェスチャーに、結局全員が罰ゲームに。生配信を見ている視聴者に向かって「愛の告白」をすることになった。
「壮くんはこういうの得意だから」と吉野にハードルを上げられた奥野は、「俺、お前のこと好きやねんけど付き合ってくれへん」と関西弁で愛の告白を披露。伊藤は「寂しいんだったら、俺んとこ来いよ」、神尾は「あのさ、俺と一生一緒にいてくれへん?」と吹き出しながらエセ関西弁を披露する。最後の吉野は「お前が死ぬまで、愛し続けてやるから」と最高に甘い愛の告白を披露し、ジェスチャーゲームのコーナーを締めくくった。
イベントでは、全国から選ばれた80名とネットを介して中継を繋ぎ、その中から事前に募集していた質問に答えるコーナーも実施。「自分が女の子だったらキャストの中の誰がタイプですか?」という質問に対し、吉野が「あさひです! 優しいし付き合ったら尽くしてくれそう」と答えると、すかさず伊藤が「尽くすよ」と反応し、吉野は「わぁ」と声にならないデレをみせる。「北ちゃん(吉野)かなあ。顔がかっこいいんですよ。歌声を彼女目線で聴きたい」(神尾)、「楓珠くんで。一番仲良くしてくれる。趣味が合うのもいいかなあ」(伊藤)、「北ちゃん! 一番誠実に付き合ってくれそう(笑)」(奥野)とそれぞれのタイプを回答した。
続いて、「隣の席の男の子に恋をしている」という17歳の学生からの「男の子側が女の子にされると効くアピール方法はありますか?」という質問が登場すると、「一緒に帰ろう?とか思い切ってしてみたら相手は気になるんじゃないかな?」(奥野)、「手紙とか、女性の可愛い字ととか好きなんで良いと思います」(伊藤)、「悩みを話したら心をひらいてくれるじゃないかな。わからないところの勉強を聞いてみるとかでも」(神尾)、「自然体でさりげなくおはようとか挨拶から作り上げていくといいんじゃないですかね」(吉野)とそれぞれ真剣なアドバイスを送る。
その後80名と一緒にこの日のために考案された「私モテポーズ」も披露し、最後に「僕の作品に共通する変化というテーマを入れています。この変化を、主演の吉野北人が優しい言葉でを語りかけています。みなさんが映画を見て一歩進めるような気持ちになってほしいなと思います。なので、ぜひ劇場で見てほしいなと思います」(平沼監督)、「少女漫画の実写化ということで、とてもキラキラした世界観でハッピーで前向きな気持ちになれる作品になっています。そして自分らしさをすごく考えさせられるような、色んなことが詰まった作品になっているので、たくさんの方に観ていただけたらと思います。ぜひ劇場の方に足を運んでいただけたらと思います」(吉野)と、メッセージをでしめくった。