OPPOから最新スマートフォン「OPPO Reno3 A」が登場します。2019年、指原莉乃さんを起用したCMでも話題になった「OPPO Reno A」の後継機。おサイフケータイ、IP68相当の防水・防塵対応といった日本向けの使いやすい機能に加えて、前機種ではできなかった超広角撮影にも対応しています。
6月16日15時から予約を開始し、量販店やMVNO各社で取り扱い予定。メーカー希望小売価格は39,800円(税込)となっています。楽天モバイルやY!mobileも、MNOとして取り扱うようです。
ディスプレイは6.44インチFHD+(2.400×1,080ドット)で、前モデル「Reno A」同様ドロップ型のノッチを採用した有機EL。表面にはコーニング社の強化ガラス「Gorilla Glass 5」が使用されています。サイズは約幅74.1×高さ160.9×厚さ8.2mm、重さ175g。前モデルからはほんの少しだけ大きく、重くなっていますが、比べてみなければ分からないレベルで、最近主流の大画面スマホとも大きく変わらないサイズ感です。
完全に片手で操作するのは厳しいものの、大きすぎる、重すぎるというほどでもなく、一言でいえば「見やすい大画面と使いやすさのバランスが取れたサイズ」といったところでしょうか。なお、生体認証は顔認証と指紋認証のハイブリッド。指紋センサーは画面内に配置されていて、指定の位置に登録した指を押し当てることでロック解除できます。
ディスプレイと本体のつなぎ目に少し段差が設けられていて、指がかりがよいいのも前モデル同様。カラーはブラックと、前モデルにはなかったホワイトの2色。どちらも光沢のある仕上げですが、特にホワイトは角度によって色味が違って見える、グラデーションカラーとなっています。前モデルに比べると女性も選びやすい2色ではないでしょうか。
背面には、超広角、メイン、モノクロ、ポートレートという4つのカメラを搭載。ただしレンズとして使われる超広角とメインの2つだけで、どうやらモノクロは光、ポートレートは被写界深度を測るセンサーとして活用されているようです。なお、画角として選択できるのは、超広角、1倍、2倍、5倍で、さらにピンチ操作で最大10倍のデジタルズームが可能。以下が、実際に「OPPO Reno3 A」で撮影した写真です。
ポイントはやはり119度の超広角撮影が可能になったこと。これがあるのとないのでは、スナップ撮影時の自由度がまったく異なります。広い景色を撮りたい、高い建物を全部撮りたいといったときに、後ろに下がったり、しゃがんだりせずに撮影ができるのは本当にラク。風景だけでなく、大人数での集合写真なども撮りやすいでしょう。
さらに、これはモノクロレンズが加わった効果もあると思いますが、前モデルと比べて写真がより明るく、より色鮮やかになった印象。特に夜モードでは、それをはっきり実感しました。前モデルからはカメラのUIも少し変更されていて、夜モードへの切り替えが簡単にできるようになっています。
フロントカメラは、前モデルでは2,500万画素でしたが、Reno3 Aでは1,600万画素(F値2.0)。セルフィーでも背景をぼかした撮影が簡単にできます。ただ、リアカメラで撮影したポートレートと比べると、被写体と背景との境界線がやや溶けてしまっている部分があり、少し気になりました。
リアカメラ、フロントカメラともに人物撮影には、OPPOのスマートフォンで定評のある「AIビューティー」を適用できます。写真だけでなくビデオ撮影にも使えて、肌を自然になめらかに、若々しく見せることができます。
OSには、Android 10をベースとした「ColorOS 7.1」を採用。画面端からよく使う機能を引き出せる「スマートサイドバー」やジェスチャー機能など、慣れるといろいろな操作がラクにできる仕組みが充実しています。
特に、3本指スワイプでスクリーンショットが撮れたり、ダブルタップで画面をオンにできるジェスチャー機能は、スマホを持ち上げずに操作できるのでおすすめ。また、スマホでよくゲームをする人には、処理能力をブーストするアプリ「ゲームスペース」なども用意されています。標準搭載のアプリとしてはほかに、テンプレートを使って撮影した写真や動画から簡単にショートムービーが作れる「Soloop」も、SNSへの動画投稿がラクにできるイチオシのアプリです。
おサイフケータイ、IP68相当の防水・防塵対応、見やすく持ちやすい大画面に加えて、超広角撮影ができるようになったことで、カメラの使い勝手が格段に向上した「OPPO Reno3 A」。
5Gには未対応ですが、使いやすさと高いコストパフォーマンス、カラーの選択肢にホワイトが加わったこともあり、万人におすすめしやすいスマホになっていると思います。この夏、多くのMVNOで取り扱われるようなので、さらにお得に買える各社のキャンペーンにも期待したいところです。