象印マホービンは6月15日、圧力IH炊飯ジャー「炎舞炊き」のフラグシップ「NW-LA型」に次ぐ上位モデル「NW-PS型」を発表した。5.5合炊きの「NW-PS10」と1升炊きの「NW-PS18」を用意。
発売日はどちらも7月21日、価格はオープン、推定市場価格(税別)はNW-PS10が80,000円前後、NW-PS18が83,000円前後。カラーは「NW-PS10」が濃墨(こずみ)と粉雪(こなゆき)の2色、「NW-PS18」が濃墨(こずみ)の1色。
炎舞炊きシリーズは、複数の底IHヒーターを独立制御(ローテーションIH構造)することによって、かまどの炎のゆらぎを再現した炊飯器。一般的なIH炊飯器が搭載する底IHヒーターは1基だが、炎舞炊きシリーズは複数の底IHヒーターを備える点が特徴。炊飯時により激しい対流を起こし、ふっくらとした大粒のごはんを炊き上げる。
新モデルのNW-PS型では、4つの底IHヒーターを搭載。加熱エリアを次々と切り替えながら炊飯することで、釜内に温度差を生んで激しく複雑な対流を起こす。さらに、対角線上にある2つのIHヒーターを同時加熱させ、単位面積当たり約2倍(従来モデル比)という大火力で炊飯。なお、フラグシップの「NW-LA型」は、今回のNW-PS型よりも2つ多い6つの底IHヒーターを備えている。
激しい対流により、水中に溶け出たお米のデンプンを沸騰維持工程で加熱。α化を促進して甘み成分へと変化させる。合わせて、沸騰維持工程の後半で甘み成分がお米にコーティングされるため、甘みが強く、ふっくらとしたごはんに炊飯できるという。
IHヒーターの熱を伝えるために重要な内釜は、「鉄 ~くろがね仕込み~ 豪炎かまど釜」を採用。「アルミ」と「ステンレス」の層に「鉄」を組み込んだ構造で、蓄熱性・発熱効率・熱伝導が高い。また、内釜のふち部分を特に厚く設計し、熱が外に逃げるのを抑え、高火力の熱を効率よく米に伝える。
内釜の内面には「うまみプラスプラチナコート」というコーティングを施し、ごはんの甘み成分のひとつである還元糖とうまみ成分のひとつであるアミノ酸を引き出す。お手入れ性にも配慮しており、一体化した内フタによって、炊飯後は内ブタと内釜のみ洗えばよい。
機能面で特徴的なのは、操作パネルのアンケート機能。前回食べたごはんの感想を操作パネルでアンケート回答すると、炊き方を微調整する「わが家炊き」メニューを81通り搭載する。従来モデルから引き続き搭載するのは、すしめし、しゃっきりからもちもち、玄米までメニューにあわせて圧力の強さを変えて7通りの食感に炊き分ける「炊き分け圧力」機能など。
「もち麦」や「押し麦」をふっくらもちもちに炊き上げる専用メニューもある。麦ならではの食感を生かした「麦ごはんふつうメニュー」と、やわらかく食べやすい「麦ごはんもちもちメニュー」を用意した。
本体サイズと重さ、炊飯塩消費電力は、5.5合炊きのNW-PS10がW27.5×D34.5×H21.5cm・6.5kg・1,240W、1升炊きのNW-PS18がW30.5×D37×H24.5cm・8.0kg・1,370Wとなっている。