お金の情報サイト「まねーぶ」(GV運営)は6月16日、コロナ禍中における家計調査の結果を発表した。調査期間は2020年6月1~7日、調査対象は全国20~60代の世帯で、有効回答は500世帯。

赤字世帯は3カ月で6.2ポイント増加

  • 3月・4月・5月度の家計収支変化

新型コロナウイルス感染症対策(自粛期間中)における収入変化を聞くと、半数近い45.8%が「収入が減った」と回答。理由としては、「仕事の減少(業務委託含む)」(45.0%)と「勤務先の休業」(41.5%)の2つが多かった。

3月~5月度の世帯収入の変化を調べると、3月度の平均値31.6万円・中央値30万円から5月度は平均値28.3万円・中央値25万円と、3カ月間で平均3万円減少したことが判明。収入額が20万円未満の世帯は、3月度の21.2%から5月度は32.4%に増加した。

消費支出をみると、3月度の平均値22.5万円に対し、5月度は同22万円と微減。支出額が20万円未満の世帯は、3月度の43.2%から5月度は47.0%に増えた。

家計収支の黒字幅は、3月度の平均値9.1万円から5月度は同6.2万円と約3万円減少。一方、赤字世帯は3月度の15.6%から5月度は21.8%と6.2ポイント増加した。

3月~5月で増えた消費支出は、1位「食費(自炊)」(376人)、2位「水道光熱費」(252人)、3位「日用品費」(156人)。反対に減ったものは、1位「交通費」(257人)、2位「外食費(テイクアウト含む)」(246人)、3位「交際費」(218人)、4位「趣味費・娯楽費」(209人)と、ともに外出自粛の影響が強くみられる結果となった。

赤字家計の生活費補填として、「貯金の取り崩し」を行った人は226人。特別定額給付金10万円で生活費を補えるかとの問いに対しては、約3世帯に1世帯にあたる31.2%が「足りない」と回答した。