女優の新川優愛が、16日に放送されるカンテレ・フジテレビ系ドラマ『探偵・由利麟太郎』(毎週火曜21:00~)の第1話にゲスト出演する。
同作は、金田一耕助シリーズで知られる横溝正史が世に送り出した、戦後初の本格長編小説『蝶々殺人事件』を含む『由利麟太郎』シリーズを初めて連続ドラマ化するもの。元警視庁捜査一課長という経歴を持つ、白髪の名探偵・由利麟太郎を吉川晃司が。そんな由利を敬愛し、助手としてバディーを組むミステリー作家志望の青年・三津木俊助を志尊淳が演じる。
新川が演じるのは、謎に包まれた遺伝子研究者・日下瑛造(中村育二)の養女で、イラストレーターの日下瑠璃子。ある日、由利の元に殺人を予告する“挑戦状”が届き、助手の三津木とともに、指定された場所へ向かうと、全身を縛られ、血を流した状態で冷凍庫に閉じ込められていた瑠璃子を発見する。
瑠璃子は一命をとりとめたが、一方で養父・瑛造が自身の研究室で、胸に短刀を突き立てられ、何者かに殺害されていた。由利は、遺体の傍らに不気味に置かれた、血で真っ赤に染まった頭蓋骨(ドクロ)が気になり…というストーリーが展開される。
瑠璃子、養父の瑛造のほか、瑠璃子を女性として愛する血のつながらない兄・瑛一(長田成哉)も登場し、複雑な家族関係が描かれる。家族愛や兄弟の絆、さまざまな愛の形が絡み合い、一筋縄ではいかない物語。運命に翻ろうされる美しき養女・瑠璃子には、つらく、重い展開が待ち受けており、欲望に満ちた人間のドロドロとした感情が描かれ、嫌な気分になる後味の悪いミステリー、いわゆる“イヤミス”要素もある第1話だ。
このストーリーに、新川は「すごく重いお話だなと思いました。単なるサスペンスではないというか、殺人があって、事件があってというドラマの中でも、登場人物の過去や抱えている事情、さまざまな要素が絡んで、重たいお話だなと思ったのと同時に、こういった複雑な重さのあるお話は、経験させていただく機会が少なかったので、その意味では、楽しみだなと思いました」とコメント。
自身の役柄については「とてつもなく“かわいそう”だなと思いました。とにかく周りがひどいので(笑)。瑠璃子の役は、幼少時代、少女時代、私と、3人いるんですが、みんなそれぞれかわいそうで(笑)」といい、実際に演じて「いろいろと背負っているものがある女性です。感情を出しても、無駄だと思っている、どこか人生を諦めているような…そういった“影の部分”を出したいなと思いました」と語っている。