ダンス&ボーカルグループ・超特急が10日、オンラインライブ“8th Anniversary Special Studio Live「超特急とStand up!!!!!!!!」”を開催した。この日CDデビュー8周年を迎えた超特急は、オンライン上でライブを行いつつ、それを視聴している8号車(超特急のファンの呼称)とはSNSを活用しながら積極的に交流。終始アットホームな雰囲気の中、約1時間のライブを実施した。

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冒頭、アクセス集中により開演時間が押してしまうハプニングが発生したが、急きょ開演時間までの繋ぎとしてメンバーによる音声のみの生トークも。程なくしてオープニング映像がスタート。パフォーマンスが始まるかと思いきや、椅子に座り、手に薔薇の花を持ったユーキの姿が映し出される。「え? 始まったの?」と慌てるユーキが「メンバーを探しに行かなきゃ!」と走って楽屋を飛び出す様子が映し出される。

その後、両手にダンベルを持ち筋トレをするタクヤ、車掌の帽子を被ったテンションの高いカイ、受付係をしていたリョウガ、自身の看板の後ろに隠れていたタカシなど次々とステージに向かうまでの間にメンバーが合流をしていき、全員が揃った所で、満を持して1曲目「a kind of love」がスタート。明るいポップチューンに乗せ、さわやかな笑顔とキレのあるダンスパフォーマンスで一気に超特急の世界観へ視聴者を引き込んでいく。

続けて「一緒に踊ってください!」というタクヤの呼びかけで、キュートな動物を模したダンスが話題となった「My Buddy」へ。無観客ではあるものの、画面越しのオーディエンスへコールを促すなど、通常のライブと変わらない様子で観客煽りを行い、それに応えるようにSNS上でも熱を帯びたコメントが重ねられていく。

超特急メンバーがカメラを囲むようにフォーメーションを組み、ハイタッチなどのファンサービスをするパフォーマンスも組み込まれており、あたかも視聴者がメンバーに囲まれているかのような映像で、ライブ会場とは異なる楽しさを感じられる一幕もあった。

企画コーナーでは苦戦する姿も

MCタイムへと入ると、SNSにアップされるコメントを適宜拾い上げながら進行をしていき、リアルタイムでメンバーとのやり取りを楽しめる場面も。企画コーナーでは超特急の楽曲を当てるイントロクイズや、膨らむ風船を回しながら魚の名前を言い合うゲームなどが行われたが、ここではパフォーマンスをする姿とはまた異なる、リラックスした素のメンバーの様子を多々垣間見る事ができた。

楽曲に関するクイズは超特急の楽曲3曲が同時に流れ、それぞれの曲名を当てるというもので、なかなか曲が当たらず、メンバーは苦戦する。特に歌唱のないメロディのみのクイズでは、目を閉じて集中していたものの、曲が終わったとに「ゲームセンターじゃん……」と苦笑いを浮かべるタクヤの様子も見る事ができた。「泣きの1回」として再度流してもらってもやはり分からないメンバーたちは「8号車は分かったのかな?」とSNS上でのファンの様子も確認する。

続けて伴奏が1つづつ重ねられ、最終的に曲として完成するまでの間に楽曲を当てるクイズでは、ボーカルのタカシが大健闘。ギターの演奏方法の音をヒントに楽曲を当てるなど、他のメンバーからは「独断場だ」と驚かれるほどの正答率を見せていた。

ラスト、膨らむ時限風船を持ちながら魚の名前を言い合うゲームでは、なかなか名前を思い出せないユーキの風船がどんどん膨らんでしまい、結果ユーキの回で風船が割れてしまう事に。なおこの風船の空気の勢いが相当強かったようで、割れた瞬間にユーキは倒れ込んでしまい、それに驚いたタカシは怯えた表情を見せながらステージ後方のカーテンの裏に隠れる事態に。バラエティもこなせる超特急の側面を大いに楽しむ事ができた。

他にも、ライブ会場とは異なるアットホームな空間だからこその素の様子も多々見られた。ゲームに入る前、テーブルのセッティングをメンバー自身で行う間、1人カメラに向かってファンサービスをするカイに向かって「手伝え、手伝え!」とツッコミを入れるリョウガや、トークで盛り上げるメンバーの裏で粛々と風船のごみをモップで片づけるタクヤ、「勝つ! 勝つ!」と言いながら本気でじゃんけんに挑むユーキ、正解が分かると満面の笑みでガッツポーズを掲げるカイなど、なかなか見られない彼らの素の様子に、SNSでは「かわいい!」などの感想で盛り上がりを見せていた。

目指せ100周年?

その後「画面の向こうにいる8号車の皆さん! 楽しむ準備はできてますか? この時間、最高の時間にしましょう!」というカイの呼びかけを皮切りに、激しいダンスチューン「Booster」、挑発するような目線とダンスでオーディエンスを翻弄する「Kiss Me Baby」を2曲続けて披露し、先ほどのゲームでのほっこりした空気感から一転、アーティスト超特急のダンスパフォーマンスを堪能できる時間へと一気に空気を切り替えていく。

そしてCDデビュー8周年を迎えた事に対し感謝の言葉を口にした後、リョウガは「体感的にはあっという間だった。様々な事があったけど、今回生配信で最高のライブが出来て嬉しい。これからも夢である東京ドームに向けて全力疾走していくので、皆さんと同じ景色を見ていけたらと思っています」とまっすぐ前を見つめながら8号車へ呼びかける。

「ご近所迷惑にならないように楽しんでください!」「一緒に声を出して楽しんでください!」という言葉と共に、この日発売となった最新シングル「Stand up」、ラストナンバーとなる疾走感と超特急らしい面白要素もある「Drawイッパツ!」でライブのボルテージは最高潮へ向かう。「Drawイッパツ!」では全力で床にスライディングを行うパフォーマンスを見せるなど、フィナーレを飾るにふさわしい勢いと迫力があり、それを観たオーディエンスたちもSNSを通して彼らへの熱いコールを返す。物理的な距離はありながらも、大きな一体感を作り出している様子を体感する事ができた。

最後に「まだまだ未完成なグループですが、もっと頑張って皆さんに笑顔を届けられるように頑張りたい」(タカシ)、「今回は8周年記念ライブでしたが、この先も88周年、頑張って目指せ100周年でやっていけたらと思う」(リョウガ)とメンバーそれぞれが挨拶を行うと、お礼を共に深々お辞儀をし、名残惜しそうに1人づつ画面から去っていったものの、程なくして「超特急って声が聞こえる!」とメンバーが画面の外で話し出すと、再びメンバーが登場。

アンコールでは、ライブでは盛り上がり必須の1曲「Burn!」を披露。改めてメンバーは「生配信のライブだからこそ、より強く絆を実感できた。8号車と僕たちなら間違いないと思えたし、こういう時期だからこそ、顔を上げて夢のレールを突き進んで行けたらと思っています。これからも宜しくお願します!」と感謝の気持ちを口にする。メンバー全員が満面の笑みで、元気いっぱいに画面に向けて手を振りながら、この日のライブは幕を閉じた。

セットリスト

M1:a kind of love
M2:My Buddy
企画コーナー
M3:Booster
M4:Kiss Me Baby
MC
M5:Stand up
M6:Drawイッパツ!
EN1:Burn!