ソニーとソニー企業は6月10日、ソニービルのリニューアル後の施設名称について、現在の「Ginza Sony Park」を引き継ぐと発表。合わせて、完成時期が2025年になると告知した。現在地下4階まで広がるスペース「Ginza Sony Park」は2021年9月まで開園する。
1966年から続くソニービルを建て替える「Ginza Sony Park Project」は、ソニー創業70周年に加え、ソニービルの開業から50年目にあたる2016年からスタートしたプロジェクト。まずは地下のパブリックスペース「Ginza Sony Park」をオープンさせ、次に地上の新しいソニービルを竣工するという、2ステップの構想で進んでいた。Ginza Sony Parkは2018年8月にオープンし、2021年3月末までに607万人を超える来場者を迎えている。新しいソニービルは当初、2022年に完成する予定だった。
Ginza Sony Parkではこれまで、実験的なプログラムやイベントの企画・実施、建築面での調査・検討が重ねられてきた。その中で、新しいソニービルの建設にあたっては、都市機能と隣接している点や、地下水などの周辺環境に配慮しつつ、安全対策もとる点など、よりよい施設をオープンするために当初予定より時間が必要になったという。
今回、現在の「Ginza Sony Park」はそのままに、この上に建設される新しいソニービルの完成時期を、当初予定の2022年秋から2025年へ延期することが発表された。また、着工までの建築設計や行政機関への認可手続きなどにかかる時間を利用し、現在のGinza Sony Parkの開園期間を、2020年秋だった当初予定から1年延ばし、2021年9月まで開園するという。