MMD研究所とオークネットは、スマートフォンの中古端末市場について調査を実施し、結果を公開した。2020年3月19日から20日の2日間で調査が行われ、対象となったのは日本在住の男女1,013人とアメリカ在住の男女1,119人で、いずれも15歳~69歳。
日本では52.4%、アメリカでは51.3%の回答者が携帯電話の故障を経験。主な携帯電話の故障として、「著しくバッテリーが持たなくなった」「動作が遅くなった」を挙げたユーザーが日米両国ともに多数を占める結果に。バッテリーの消耗や動作の遅さを体感するようになるのは、利用者が1つの端末を長く使い続けていることに要因があるとも言えそうだ。
また調査結果では、利用者は使用する端末に何らかの不具合を感じていても修理に出さず、使い続けていることもわかる。修理に出すほどではないバッテリーの消耗や処理能力の低下などの不具合が多くを占めていることとも関わりがありそう。
日本とアメリカでは、通信事業者によって回線契約と端末がセット販売されていることが共通していると同社は指摘する。多少端末に不具合や不便を感じていても端末の買い替えにあまり積極的にならないのは、端末の買い替えスパンが通信契約で固定化されていることとも関係があるかもしれない。