トヨタ自動車のSUV「RAV4」にプラグインハイブリッド車(PHV)が登場した。外部からの充電が可能なリチウムイオン電池を搭載したモデルで、フル充電であればバッテリーとモーターだけで95キロの走行が可能。価格は469万円~539万円で、月間販売目標は300台とする。
航続可能距離は1,300キロ超!
RAV4はトヨタが2019年4月に日本市場で復活させたSUV。日本自動車販売協会連合会の統計データによると、日本における2019年度の販売台数は7万1,5,39台で、登録車のSUVとしては最も売れた車種となっている。
PHVとは、外部からの充電が可能なハイブリッド車のことだ。RAV4のPHVは、既存のハイブリッド車に比べ高出力なフロントモーターとインバーターを搭載。大容量・大出力の新型リチウムイオンバッテリーと組み合わせることで、システム最高出力を225kWに引き上げた。フル充電状態なら最長95キロのEV走行が可能。トヨタによると、この数値はクラストップレベルであるという。
ハイブリッド車として走らせた場合の燃費は22.2km/L(WLTCモード)。ガソリンタンクの容量は55Lだ。これらを合わせると、フル充電かつガソリン満タンの状態であれば、航続可能距離は1,300キロを超えるとのこと。
このクルマは外部に給電する「動くバッテリー」として使うこともできる。エンジンを発電に使うことが可能な仕組みとなっているので、ガソリン満タン状態であれば、1,500Wの最大出力で使い続けたとしても3日程度の電力を取り出せるそうだ。停電や災害の際はもちろんのこと、出先で電化製品が使えるという意味ではアウトドアのレジャーにも役立つだろう。