韓国のゴールデン・グローブ賞とも呼ばれる第56回百想(ペクサン)芸術大賞が5日に開催され、受賞者がそろった。
百想芸術大賞は、映画やテレビで活躍する俳優や製作者らが勢ぞろいし、韓国最高峰の映画やドラマシリーズを競う“韓国のゴールデン・グローブ賞”とも呼ばれる、注目度の高い総合芸術賞。
テレビドラマ部門大賞には『椿の花咲く頃』が選ばれた。同作は韓国のKBS2で放送され、最終回が地上波ドラマとして2019年最高視聴率を記録したロマンチック・サスペンス・コメディシリーズで、女手ひとつで息子を育てるドンベク(コン・ヒョジン)の元に突然訪れた、警察官ヨンシク(カン・ハヌル)との新たな恋の予感と連続殺人犯の影を描く。シングルマザーへの偏見に負けることなく幸せを求めるドンベクと、ドンベクを守ろうとするヨンシクの姿、さらに町で起こるある事件を追うサスペンスフルな描写も話題を呼んだ。ファン・ヨンシク役のカン・ハヌルが男性最優秀演技賞、ノ・ギュテ役オ・ジョンセが男性助演賞に輝いている。
また、現在日本でも人気の『梨泰院クラス』チョ・イソ役のキム・ダミが新人演技賞、『愛の不時着』でリ・ジョンヒョク役のヒョンビンとユン・セリ役のソン・イェジンが揃ってTiKToK人気賞、ナ・ウォルスク役のキム・ソニョンが女性助演賞、そしてソダン役のソ・ジヘがBAZAARアイコン賞を受賞した。
『梨泰院クラス』は、パク・ソジュン演じる青年パク・セロイがとある事件をきっかけに飲食業界での成功を目指し、信頼する仲間たちとともにのし上がっていくストーリー。『愛の不時着』は、主人公のヒョンビン演じる北朝鮮の軍人リ・ジョンヒョクと、ソン・イェジン演じる韓国の財閥令嬢ユン・セリを中心とした愛の物語で、両作とも日本での配信開始後、数カ月たった今でも、連続してNetflixの総合視聴TOP10入りしており、日本だけでなくアジア圏や北米でもTOP10入りを果たしているという。
5月に発表された百想芸術大賞のノミネートにあたり、Netflix韓国コンテンツ、バイス・プレジデントミニョン・キムは「いま、かつてないほど簡単に世界中のクリエイターが手がける作品を観られるようになっています。本年の百想芸術大賞にノミネートされたNetflixで配信する数々の作品を本当に誇りに思います。日本の視聴者の皆さまには、現在『愛の不時着』や『梨泰院クラス』、『キングダム』などのバラエティ豊かな作品をお楽しみいただいています。引き続き、日本のNetflixメンバーへ韓国発の素晴らしいストーリーをお届けし、お楽しみ頂けることを願っています」と喜びを語った。