マイナビは6月5日、「マイナビ 2021年卒大学生活動実態調査(5月)」の結果を発表した。調査は5月25日~31日、2021年3月卒業予定の全国の大学生および大学院生9,531名(男性3,428名、女性6,103名)を対象にインターネットで行われた。
2021年卒大学生・大学院生の5月末時点の内々定率は48.0%(前年比13.8pt減)と、6月1日に選考解禁というスケジュールとなった2017年卒以来、初めて5割を切った。また、平均内々定保有社数も前年を下回る1.7社(前年比0.2pt減)に。いずれも前年同時期から減少していることについて同社は、「新型コロナウイルス感染拡大により企業の採用活動が停滞し、遅れが出ている」と推察している。
次に、内々定保有者に対して、対面の機会が限られる就職活動となってしまったが、「入社先の企業を決めるにあたり不安なこと」があるか聞いたところ、「特に不安なことはない」と回答した割合は、入社意思の高い企業のインターンシップに「不参加」の学生が25.6%だったのに対し、インターンシップに「参加」した学生は38.0%と、前者を12.4ptも上回った。
不安なこととしては、インターンシップの参加有無に関わらず、「その企業の社員の雰囲気や人柄がわからない」や「その企業の同期にはどんな人がいるのだろうか」など、入社後の「仲間」について不安に思う割合が高い傾向に。
最後に、「入社までの期間に企業と対面の機会を希望するか」と尋ねたところ、89.2%が「(やや)希望する」と回答。多くの学生が、感染予防に万全を期したうえで、企業と対面の機会が設けられることを望んでいることがわかった。