HTC NIPPONは6月5日、これまでエンタープライズ向けとして販売していたヘッドマウントディスプレイ「VIVE Pro Eye」および「VIVE Focus Plus」を、一般消費者に向けて販売開始した。価格はVIVE Pro Eyeが162,880円(税別)、VIVE Focus Plusが89,750円(税別)。

VIVE Pro Eye

  • VIVE Pro Eye

VIVE Pro Eyeは、プロレベルのサウンド、グラフィックと高精度なアイトラッキングを備える、VIVE製品のフラッグシップモデルのヘッドマウントディスプレイ。対応するPCと接続してVRが楽しめる。

眼の動きに正確に追従し、まばたきやウィンクなどの表現にも対応。目の中心およびIPD(瞳孔間距離)をユーザーごとに正確に設定するアイトラッキングキャリブレーション機能も備える。ヘッドマウントディスプレイと2個のコントローラーに加え、VIVEトラッカーを7個使うことで10点トラッキングを実現する。

スクリーンの解像度は合計2,880×1,600ドット(615ppi)のデュアルOLEDディスプレイで、ハイレゾヘッドフォンを搭載。ユーザー視線に基づいてグラフィック解像度を最適化するほか、GPUのレンダリング負荷を軽減し、より自然に見える映像にレンダリングすることでパフォーマンスを向上させるという。

SteamVR Tracking 2.0により、最大100平方メートル(10m×10m)のルームスケールトラッキングが可能だという(付属の2個のベースステーションを使用する場合は5×5m以内)。

ほか主な仕様として、解像度が片目あたり1,440×1,600ピクセル、リフレッシュレートは90Hz、視野角は最大110度。センサーはSteamVR Tracking、Gセンサー、ジャイロスコープ、近接センサー、瞳孔間調整(IPD)、アイトラッキング。インタフェースはUSB 3.0、DP 1.2、Bluetooth。対応OSはWindows 7 / 8.1 / 10。

VIVE Focus Plus

  • VIVE Focus Plus

VIVE Focus Plusは、PCやベースステーションが不要なオールインワンタイプのVRヘッドマウントディスプレイ。

スクリーンの解像度は合計2,880×1,600ドット(615ppi)。付属のコントローラーは6DoF(6自由度)に対応。 長いケーブルがないため持ち運びやすく、肌が当たる部分に合皮素材を使うなど手入れのしやすい設計となっている。

ほか主な仕様として、ディスプレイはDual AMOLED 3.5インチ diagonal、解像度は片目あたり1,440×1,600ピクセルで、リフレッシュレートは75Hz、視野角は最大110度。インタフェースはUSB 3.1 Type-Cなど。通信はIEEE 802.11a / n / ac(5GHz)。バッテリー動作時間は約3時間、充電時間は約2時間。

  • VIVE Pro Eyeでウィンクが可能に

なお、VIVEPORTインフィニティのメンバーシップに加入済みのユーザーは、PC VR向けVIVEPORTコンテンツをPCからVIVE Focus Plusへ無線で配信する「VIVEPORT Streaming」機能を利用することで、バーチャルキャスト等の対応コンテンツを、VIVE Focus Plusで遊ぶことができるという。