Android IDとは、SSAIDとも呼ばれる端末固有の識別子です。Android端末で初めてGoogleサービスにログインしたときに自動生成され、端末に記録されます。ランダムに生成される64ビットの数値を16進数に変換したものを利用するため、文字数は固定されていません。
生成されたAndroid IDは、端末を工場出荷状態に初期化(ファクトリーリセット)するなど特別な操作を行わないかぎり、再作成されることはありません。なお、Android OS 4.2以降の端末でマルチユーザで利用している場合はユーザごとにAndroid IDが生成されるため、端末1台につき1つのAndorid IDとは限りません。
その利用目的ですが、ひとつには「Android互換性テストに合格したことの証明」が挙げられます。Google PlayなどのGoogleサービスに基づいた機能/アプリは、適切なAndroid IDがないかぎり利用できません。アプリ開発者が(ダウンロードされた自社アプリの)ライセンスを管理する目的にも利用されます。
自分のAndroid IDを確認する手段はAndroid OSに用意されていませんが、Google Playアプリで「≡」→「設定」の順に画面を開き、「Playプロテクト認定」欄に「このデバイスは認定されています」と表示されていれば、適切にAndroid IDが生成されていると判断できます。
Android OSベースのデジタルオーディオプレーヤーのように、購入直後にGoogle Playアプリがインストールされていなかった端末では、手動で導入するためにAndroid IDが必要となるかもしれません。その場合は、「DeviceIDReader」などのサードパーティー製アプリを利用すれば、Android IDがわかります。