「コロナ太り」という言葉がトレンドになるほど、外出自粛期間中の運動不足による、体型変化が気になる方は多いようです。街や公園では以前よりもランニングをしている方を、SNSではこの期間を活用してファスティングにチャレンジする方を見かけるようになりました。そこで本稿では、コロナの運動不足問題について調査。20~50代の男女404人へのアンケートを元に、みんなが実践している体型キープの工夫や対策、失敗談をまとめました。
運動不足を感じている人は8割以上
アンケートの結果、コロナウイルスの影響で運動不足を感じている方は80%以上もいました。仕事内容や住んでいるエリアによって差はありますが、外出自粛やテレワークによって、外に出る機会が減っていたため、自ら意識して体を動かさない限り、どうしても運動不足を感じやすくなっているようです。
4人に1人が自粛中に「太った」と回答
約1か月の自粛での体型変化については、「変わらず体型キープ」と回答した方が66%も!尊敬します……。一方で、「太った」方は約25%という結果に。4人に1人が体重の増加を感じ、さらには痩せたけれどリバウンドしたという、ダイエットのサイクルを1周した方もいるようです。
ちなみに私は外出できないこの時期、料理やお取り寄せグルメにはまってしまい、運動不足と食事の量が増えて絶賛コロナ太り中です。しかしせっかく自粛が解禁されても、買った服が入らないなんてことになっては困りもの。
「ストレスを溜めるぐらいなら食べた方がいい」を合言葉に、開き直っている私にも実践できる運動方法を探すべく、家でできるコロナ太り対策を聞いてみました!
みんなのコロナ太り対策は?
自粛期間中の運動不足の対策として、「特に何もしていない」との回答が多く羨ましい限り……。一方で対策としては、ウォーキング、ランニング、筋トレ、ストレッチを実践している方が多いようです。
スポーツは学生時代の体育くらいである私にとって、ハードルが高い運動内容が多いですが、コロナ太りをストップさせる必要に迫られている今、そんな事は言ってられません! 続けるコツやポイントを詳しく聞いてみました。
■ウォーキング編
「感染リスク回避&運動不足にならないよう、エレベーターやエスカレーターを使わないで、階段の昇り降りをしている」
「つま先立ちで掃除とか、あえて手の届くギリギリから体を伸ばして物をとるとかです」
「自宅で歩くとき、腰を落として姿勢よく足(太もも)に負荷をかけて歩く」
「早朝のお散歩。空気が澄んでいて気持ち良い」
「仕方なく買い出しに出かける時は大股で歩く」
なるほど! ウォーキングと言うと、トレーニングウエアに身を包み、スタスタと音を立てずに歩くような運動を想像していましたが、日常的に発生する「歩行」をアップデートする事がポイントのようですね! これならできそうです。
ハードな運動に比べて始めやすく、子供とも一緒にできるウォーキング。実践している意見の中は、「自分のペースで歩けるし、気分転換にもなる。しかし、時間を選ばないと密になるのが難点」という声もありました、蜜にならないよう、時間や場所には気をつけて行いたいですね。
■ランニング編
「無心でひたすらランニングをする」
「目的地を決めて走る」
「趣味のパン屋巡りはバスや電車を使わずにランニングで」
「走った距離を測る。モチベーションが上がる」
ウォーキングよりレベルアップさせたランニングは「目的」を作り「達成感」を味わえる工夫をするといいようです。おいしいパン屋さんや、かわいい外装のお店など、ランニングをすることではなく「○○へ行く」という目的を作るというのはグッドアイディアですね。
最近は、だいぶ暑い日が増えてきました。熱中症など体調管理には気を付けて、無理のない範囲で行っていきましょう。
■筋トレ編
「通販で購入した器具を使って簡単な運動をすること」
「なかやまきんに君監修の体操」
「腕立て伏せや腹筋などの自宅でできる筋トレ」
「2リットルのペットボトルで筋トレ」
「プランクなどの体幹トレーニングは気軽に出来て効果も出やすい」
本格的な器具を使ってトレーニングをしている方もいますが、筋トレ初心者は、スクワットやプランクなどの自重でできるものから実践してみてはいかがでしょうか。慣れてくると、身近な物を筋トレ器具にしてしまうなどの工夫する余裕もでき、より筋トレが楽しくるようです。
■ストレッチ編
「ストレッチが音も出ずオススメ」
「就寝前、起床後にストレッチをする」
「TVを視聴しているとき、CM中の隙間時間を利用してストレッチ」
音を気にせずできるストレッチは、場所を選ばないのでおすすめです。ストレッチは怪我をしない身体作りには大切なひとつの運動。上で紹介したウォーキングや筋トレと併せて、ストレッチを行っている方が多いようです。寝る前や起きてすぐなど、「いつやるか」を決めていると、習慣化しやすくなりますよ。
このほか、「ハンドクラップ」「YouTubeを見ながら簡単なポーズのヨガ」「TRFのダンスDVD」など、動画を使った運動や好きなアーティストのダンスで楽しむ人も多くいました。
また、意外と多かったのが「ラジオ体操」。小学生の時の夏休みにした思い出が強いラジオ体操は、今やってみると、思っている以上に大変とのこと。さらに、「掃除が意外と体力を使う」といった声もあり、家事も立派な運動になるようです。体力も付き、家もきれいなるなんて一石二鳥ですね。
今回の調査で、個人的に一番響いた意見は、「とにかく家でのちょっとした用事でもめんどくさがらずに体を動かすクセをつけること」。はい、おっしゃるとおりです。
「運動」と思うと腰が重いですが、面倒くさがらず、ご褒美を用意したり、隙間時間をうまく使ったりして、少しずつ動くようにしたいと思います。コロナウイルスは収束に向かっているようですが、今家で楽しめる運動を見つけて習慣化すれば、より健康的な身体を手に入れるきっかけになるのではないでしょうか。