株式市場の仕組みを用いたオンライン商品取引所「StockX(ストックエックス)」は、1日、日本版サービスをはじめとするアジアでの事業展開を発表した。東京の日本支社では先行して3月にソフトローンチを実施していたが、WebサイトやSNSアカウントの日本語化、円表記に対応したほか、日本でもカスタマーサポートが開設されている。

  • StockXのWebサイト

StockXは、株式市場と同じ仕組みで需要の高い消費財を売買できるプラットフォーム。出資者にはミュージシャンのエミネム、リアリティショー司会者のカーリー・クロス、俳優のマーク・ウォールバーグなど、セレブが名を連ねる。

スニーカー、アパレル、小物やコレクティブルなどのオンライン二次流通市場に特化しており、商品カテゴリーを横断して、何百ものブランドを掲載。ジョーダンブランド、アディダス、ナイキ、シュプリーム、ベイプ、オフホワイト、ネイバーフッド、コム・デ・ギャルソン、アンダーカバー、ルイ・ヴィトン、グッチ、ロレックスのほか、コレクティブルではカウズやベアブリック、村上隆などのアーティストの作品を取り扱っている。

リアルタイムの「入札・出品」モデルを提供することで、消費財の本当の価値が分かる透明性とリアルタイムの価格データを確保。購入および販売に際しては商品の値動きを即座に把握でき、最安値で購入または最高値で販売することを選択するか、あるいは各自で希望額を提示して入札または出品することもできる。

StockXサイトでの取り扱い商品は、すべて正規品であることが保証されており、ミシガン州デトロイト、アリゾナ州テンピ、ジョージア州アトランタ、ニュージャージー州ムーナチー、英国ロンドン、オランダのアイントホーフェンの世界6カ所に鑑定センターを配し、高度な訓練を受けた鑑定士を合わせて170名擁している。

日本でのユーザー登録は前年比で98%増加しているとのことで、日本語サービスの展開は顧客体験を劇的に向上させ、StockXに掲載された9万8,000点を越える商品に日本全国からアクセスできるようになるだろうと同社はコメントしている。