長野電鉄は創立100周年を迎えた5月30日、新たな通勤車両3000系の運行を開始した。3000系は2020年に2編成6両を導入予定としており、当初はゴールデンウィーク期間中の営業運転開始を予定していたが、延期となっていた。

  • 長野電鉄の新たな通勤車両3000系がデビュー

既存の3500系・3600系に代わる新たな通勤車両として導入される3000系は、中古車両である元東京メトロ日比谷線03系を改造。導入にあたり、車体前面の帯が赤色に変更されている。長野電鉄では初という交流モーターによるインバータ制御車両で、電力消費量の削減につながる環境に優しい省エネルギー車両となる。

3000系は5月30日の須坂駅8時18分発、長野行の列車(204列車)で運行開始。長野駅9時13分発、須坂行の列車(203列車)で当日の運行を終了している。今後の運行に関して、新型コロナウィルス感染症の感染拡大防止のため、当面は運行しない予定だという。

  • 3000系が長野駅へ向けて出発

  • 長野駅に到着後、須坂行となって折り返す

長野電鉄は前身となる河東鉄道が1920(大正9)年5月30日に創業して以来、地域の人々らに親しまれつつ、創立100周年を迎えることとなった。記念企画も展開しており、同社サイト内にて「創立100周年記念動画(ショートバージョン)」を公開している。