函館市企業局交通部はこのほど、函館市電における6月1日以降の「GTFS-JP」データをウェブ公開した。
「GTFS-JP」は、国際的に利用されている公共交通用データフォーマット「GTFS」を基本に、日本の状況を踏まえて拡張されたデータ形式。公共交通機関の停留所・路線・便・時刻表・運賃などの情報を定義しており、Gooleマップをはじめ、世界中の経路検索サービスに反映される利点がある。国土交通省が定めた「標準的なバス情報フォーマット」の静的データフォーマットとして、全国でデータ整備が進んでいる。
函館市電は路線バスと同じ路面交通であることから、運行に関するデータを「GTFS-JP」形式で作成し、今年1月に初めて公開。新型コロナウイルス感染症の影響に伴う利用減少を踏まえ、日中の運転間隔を延ばした4月29日以降のデータも公表しており、6月1日以降のデータもそれに準じる形で公開した。
函館市電の「GTFS-JP」データも他の交通事業者と同じくGoogleマップに反映され、外国人を含む旅行者の経路検索が容易になるほか、検索した経路でのお得な乗車券の案内などを表示するなど、旅行者やビジネス客の利便性向上につながっているという。