声優ユニットのRun Girls, Run!が待望の1stアルバム『Run Girls, World!』をリリース。これまでのシングルに加え、3人のソロ曲や人気の高い「四季シリーズ」の夏曲など、聴きどころ満載となった本アルバム。
今回は、Run Girls, Run!の3名にアルバムについてのインタビューを実施。3人の「おうち時間」についても話を聞いた(本インタビューはビデオ通話にて実施)。
●成長を感じられる1枚に
――現在は自宅で過ごす日々だと多いと思います。どのように過ごしていますか?
林 時間があるので新しい趣味を見つけたいなと思って、ずっと映画を観たりゲームをしたりしています。中学の英語の授業で観た『スタンド・バイ・ミー』とか。当時の私とリバー・フェニックスさんは、同い年くらいなのにオーラがあって衝撃を受けた記憶があります。ゲームだと『ディズニー ツイステッドワンダーランド』をプレイしています。これは沼ですね!
森嶋 私はお部屋の模様替えをしています! 部屋で汗だくになりながらDIYをしているんですよ。特に壁系はいいですね。壁に棚とか、彩りが増えるだけでお部屋の雰囲気が変わるのでおすすめです。
林 力仕事系だ。
厚木 大変じゃない? 背丈とか……。
森嶋 脚立つかってるから! 部屋に時計がないことに気が付いたので、次は時計をつけたいですね。
厚木 私は、『シュガシュガルーン』とか『学園アリス』とか昔ハマっていたアニメをまた観ています。『あつまれどうぶつの森』で遊んだり、お菓子を作ったり。イチゴ飴とかクッキーやマフィンみたいな焼き菓子、あとは生キャラメルをひたすらグツグツと。
――自由に外出できるようになったら、まずは何をしたいですか?
林 やっぱりお仕事をしたいですね。自粛をしていると、これまで恵まれていたことに改めて気が付きました。こんなに仕事がしたいと思ったのは初めてですね。はやくライブをしたいです。
森嶋 「衣装着たい!」「台本読みたい!」って思うよね。はやくランナーさん(ファンの呼称)の顔も見たいよね。
厚木 今できることをやろうとYou Tubeで動画を上げていますけど、やっぱり直接熱気を感じたいです。
――そのYou Tubeでは、「オンラインお茶会などをはじめ、様々な活動をしていますよね。
林 新鮮で楽しいです!
厚木 まず私たち自身が楽しいよね。
林 そう! でも、みんなどうなんだろうって。これまでいろいろな番組で私たちの素の部分を見せることはあったんですけど、ここまでゆったりしているのってレアですよ。3人でふつうに電話しているみたいな。
森嶋 You Tubeのチャンネル動画だからこそのゆるさは出してもいいのかなとは思うよね。特別な感じで。
厚木 うん。最後にメンバーのみんなに会ったのは4月の上旬だったから、こういう形でも顔を見て話せるのがうれしい!
――そんな状況の中、大変うれしいことがありましたね。1stアルバム『Run Girls, World!』が発売されました。
林 うれしい! 待ってました! Run Girls, Run!の歴史が1枚でわかるアルバムになっているので、この1枚で私たちの成長を感じていただけると思います。
森嶋 初のソロ曲も入っていて、この1枚でRun Girls, Run!のことがわかる、自己紹介的な1枚になっているんですよ。全力で私たちの色を出せるように作り込みました!
厚木 いままでソロ曲がなかったもんね。これまで応援してくれた方たちにとっても、新しい一面を知ってもらえるんです。
●踊っていると胸がグッと熱くなる
――気になる新規楽曲についても聞いていきますね。まずはリード曲の「ランガリング・シンガソング」。
林 とっても私たちに寄り添ってくれている曲です。最初の楽曲である「カケル×カケル」から成長した私たちの物語が見られる楽曲になっています。歌詞もそうなんですけど、振り付けも曲調もイントロの入り方から近いものを感じるんですよ。
森嶋 新しい楽曲をいただくたびに「ライブで歌ったらどうなるんだろう」と考えるんですけど、「ランガリング・シンガソング」は未知数ですね。自粛期間中に、ひとりで踊っていると胸がグッと熱くなるときがあるんです。これがライブだとどうなってしまうのか、楽しみです。
厚木 「カケル×カケル」から3年間走ってきた、いまの私たちだから歌える楽曲ですね。2番の私が歌うパートで"眩しい光に澄んだその眼に 至らない私は映っていますか"という歌詞があるんですけど、もしかしたらちょっと暗いなって思うかもしれない。でも、走ってきたなかでの葛藤はやっぱりあるわけですよね。いつもは見せない、ありのままの私たちを表現しています。
――続いては林さんのソロ曲。「りんごの木」。
林 初めて聴いたときから「これは私の曲だな」って。一見さわやかなロックチューンなんですけど、いろいろな要素が詰まっています。大人や憧れに近づきたいけど、まだ届かない、でも進んでいくという強い意志を感じる若者らしい歌詞なんです。
――林さんだからこそ歌える。
林 3分弱という短い楽曲なんですけど、心の揺れが1曲の中でわかるんです。Aメロからサビまで悩んでいて、Dメロで転調して大人っぽいふりをする。歌っていて楽しかったです。レコーディングでは、曲の少女感を強めに、まっすぐ、感情を込めて力強く、ある意味好き勝手に歌いました。
――続いては森嶋さんの「Darling Darling」。
森嶋 かわいい楽曲なので、そのかわいさを崩したくなかったんです。レコーディングまでは「かわいいとは」を追求していきました。私は田村ゆかりさんが好きなので、私も自分の世界観を出せるように、ライブ映像を観て研究していきました。いざレコーディングが始まったら、「もっとかわいく歌っていいよ」ってディレクションをいただきました。「もっと前面に出して」って。
――最終的に納得できるかわいさは。
森嶋 自分の全力のかわいさを詰め込めたとおもいます!
――厚木さんのソロ曲は「逆さまのガウディ」
厚木 体が自然と動いてしまうようなダンスミュージックっぽさがある楽曲ですね。私は踊るのが大好きなのでうれしいです。歌詞も、"ガウディ"とか"フニクラ"とか印象的なことばが出てくるので、そういう歌詞を印象深く歌えたらいいなと思いました。"ニュアンス"という歌詞も、最初の部分をギュッと縮めて発音しています。いつもと表現を変えていて、新しい扉を開いてくれるような楽曲になりました。
――ふわっとした感じなど、特に厚木さんにぴったりですよね。
厚木 自分では気づけない私の魅力を引き出してくれる楽曲ですね。ダンスが好きなところとか、ふわふわした感じとか。大切な一曲になりました!