エンワールド・ジャパンは5月28日、「新型コロナ禍におけるキャリア・転職の意識」に関する調査結果を発表した。調査は5月19日~21日、同社サービスに登録する4,636名(外資系企業48%、日系企業52%)を対象にインターネットで行われた。
はじめに、「新型コロナウイルス感染症の流行拡大を受け、今後のキャリアや転職についての意識は変化しましたか?」と尋ねたところ、74%が「大きく変化した」「変化した」と回答。どのように変化したのかを聞くと、「リモートワークが中心となる新しい働き方を希望」(51%)が最も多く、次いで「個人の能力・スキルアップへの意欲向上」(46%)、「会社に依存した働き方への不安」(40%)と続いた。
次に、「現在、転職活動をしていますか?」と聞いたところ、約4割が「現在、転職活動をしている」(43%)と回答。いつから開始したのかを教えてもらったところ、「新型コロナウイルス感染症流行開始後」という人が18%いることがわかった。
「新型コロナウイルス感染流行開始後に転職活動を開始した」理由を聞くと、「自発的(今後のキャリアや働き方、家庭の都合等による前向きな検討)」が70%を占めた一方で、24%が「会社都合(リストラ、失業)」であることが判明。また、「会社都合(リストラ・失業等)」と回答した外資系企業社員(35%)の割合が、日系企業社員(14%)を21ポイントも上回り、雇用にシビアな外資系企業で人員整理が進んでいることが伺える結果となった。
さらに、新型コロナウイルス感染症流行開始後に「転職活動の検討を停止した」(13%)という人に対し、その理由を尋ねたところ、「事態が収束するまで様子を見たい」(70%)や「先行きが見えない状況下で転職することが不安」(65%)と回答した人が多かった。