俳優の林遣都が、“ソーシャルディスタンスドラマ”に主演することがこのほど、分かった。フジテレビ系で放送される『世界は3で出来ている』(6月11日23:00~23:40)で、一人三役に挑戦する。

林遣都

コロナ禍で、“できない”ことを面白がり、限られた制約をあえて楽しもうと生まれたこのドラマは、リモートによる打ち合わせと、密を避けた安心安全を徹底して撮影。どこにでもいそうな若者3人のアフターコロナ、ウィズコロナの今を切り取ったリアルな物語だが、密な撮影が無理なので、林が演じる若者3人を三つ子とした。

登場するのは、商事会社勤務・望月勇人、会計士・望月泰斗、茨城在住の農園経営・望月三雄という29歳の一卵性三つ子。脚本は、林が出演した『スカーレット』などを手がけた水橋文美江氏。プロデュース・演出は水橋氏の夫で、林とは1月に放送された『教場』でもタッグを組んだフジテレビの中江功氏だ。

中江氏は「今回の予期せぬ状況下においても知恵と工夫を凝らし、さまざまなリモートによるドラマ作品が生み出されてきました。それらに取り組まれた方々の志、思いに感銘を受けたのが始まりです。“今だから”というよりは、“これから”を念頭に、『緊急事態宣言』解除後の“新しい生活様式”、“ソーシャルディスタンス”を守った上で、どうすれば脚本に描かれた世界を撮影できるかを考えました。ジェームズ・キャメロンのようにウィルス対策が功を奏したニュージーランドで撮影するか、トム・クルーズのようにISS (国際宇宙ステーション)で撮影するか、林遣都さんに3役やっていただくか、の3択で、林遣都さん3役を選びました」と企画意図を説明。

林については「彼以外に考えられないので、断られたらこの企画はなかったことにしようと思っていました。引き受けていただいて感謝しています」と話し、「リモートドラマというより、ソーシャルディスタンスドラマと勝手に名付けました。 お休み前のひととき、林遣都劇場をどうぞまったりとお楽しみください」と呼びかけている。