吉本興業は28日、全国で緊急事態宣言が解除されたことを受け、新型コロナウイルス感染防止対策などを慎重に検討した結果、6月6日から全国の劇場を段階的に再開していくことを発表した。

東京・渋谷の吉本興業東京本部

まずは6月6日から、よしもと漫才劇場(大阪・難波)とヨシモト∞ホール(東京・渋谷)で無観客公演を開始し、インターネットで配信(有料)する。

そして、6月19日より、この2会場に、なんばグランド花月(NGK、大阪・難波)、ルミネtheよしもと(東京・新宿)、よしもと幕張イオンモール劇場(千葉・幕張)を加えた5劇場において、感染防止対策徹底のもと、観客を入れて、7月12日まで金土日の週3回公演を実施する予定(他の曜日は無観客公演)。その後の計画や地方の劇場等については、順次、状況をみながら柔軟に判断していくという。

同社は「タレントもスタッフもお客様の笑顔に直接触れる日を待ちわびています。一日も早く、お客様に安心して劇場にお越しいただけるよう、努力してまいりますので、ご理解を賜りますようよろしくお願い申し上げます」とコメントしている。

なお、同社は3月2日から直営劇場公演および主催興行・イベントを中止、または延期。3月6日からは、全国の劇場から無料のネット生配信を実施してきた。それも4月7日に発表された緊急事態宣言を受けて中止。4月21日より、芸人たちが自宅から「笑顔」を届ける「＃吉本自宅劇場」をスタートさせ、YouTubeやTwitter、InstagramなどのSNSや配信プラットフォームを通じてさまざまなコンテンツを配信してきた。