マイナビは5月25日、「マイナビ2021年卒大学生Uターン・地元就職に関する調査」の結果を発表した。調査は3月18日~4月6日、2021年3月卒業見込みの全国の大学生および大学院生7,263名(文系男子1,320名、理系男子1,160名、文系女子3,408名、理系女子1,375名)を対象にインターネットで行われた。

  • 卒業した高校の所在地と、最も働きたい都道府県の一致率

    卒業した高校の所在地と、最も働きたい都道府県の一致率

卒業した高校の所在地と、最も働きたい都道府県の一致率(以後、地元就職希望率)は48.7%(前年比1.1pt減)と前年をやや下回り、2012年(10年前)調査(63.3%)と比較して14.6pt減少していることが明らかに。特に減少幅が大きかったエリアは、「東北」(24.7pt減)、「甲信越」(20.8pt減)、「中国」(20.5pt減)だった。

進学状況別でみると、地元大学に進学した学生(以後、地元進学者)の地元就職希望率は69.7%(前年比0.3pt増)、地元外の大学に進学した学生(以後、地元外進学者)は30.9%(同2.5pt減)と、いずれも、この10年で減少傾向にあることが読み取れた。

また、地元企業(Uターン先企業含む)がWEBセミナーやWEB面接を実施している場合、その企業への志望度が高まるかを聞いたところ、「WEBセミナーを実施していると志望度が上がる」と回答した学生は53.3%と、前年比で13.0pt増加した。

  • 働く場所が自由になった際の、理想の勤務地・居住地域

    働く場所が自由になった際の、理想の勤務地・居住地域

続いて、新型コロナウイルスの感染拡大を契機として各企業がテレワークおよびリモートワークを推進していることから、働く場所が自由になった際の、理想の勤務地・居住地域を「地方」「都市【東京以外】」「東京」の3分類に分けて聞いたところ、勤務地の理想は多い順に「地方」(47.2%)、「都市【東京以外】」(32.6%)、「東京」(20.2%)となった。

また、居住地域についても「地方」(54.8%)が圧倒的に多く、次いで「都市【東京以外】」(30.1%)、「東京」(15.1%)という結果に。

さらに詳しく見ると、「地方の企業に勤め、地方に住みたい」が34.1%と最も高く、次いで「都市【東京以外】の企業に勤め、地方に住みたい」が15.1%、「都市【東京以外】の企業に勤め、都市【東京以外】に住みたい」が15.0%だった。