JR四国は26日、新型コロナウイルス感染症の影響と対応について発表。この中で、「志国土佐 時代(トキ)の夜明けのものがたり」を7月4日から運行開始するとともに、他の観光列車も7月中の運転再開をめざし、準備を進めることが明らかにされた。

  • 「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」外観

「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」は当初、4月18日の運転開始を予定していたが、新型コロナウイルス感染症の状況等を踏まえ、当面延期となっていた。観光列車はその他、「伊予灘ものがたり」「四国まんなか千年ものがたり」「しまんトロッコ」も7月4日の運転再開をめざし、準備を進めるという。「瀬戸大橋アンパンマントロッコ」は7月11日、「ゆうゆうアンパンマンカー」は7月18日の運転再開をめざす。

ものがたり列車(「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」「伊予灘ものがたり」「四国まんなか千年ものがたり」)の運行にあたり、感染防止対策も実施。アテンダントは乗務前、各列車の利用者も乗車前に検温と手指消毒を行い、各停車駅に消毒液を設置する。走行中の客室内では常時換気するほか、対面座席への飛沫防止板も設置。5分以上停車する駅では換気のため、乗降口や貫通路のドアなどを開放する。アテンダントは定期的に手洗いし、配膳時には手袋・マスクを着用。列車の折返し清掃時、手の触れやすい箇所への消毒も行う。

  • 「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」をはじめ、観光列車は7月の運転再開をめざすという

JR四国は5月16日以降、計78本(平日75本)の特急列車、計15本の快速・普通列車を当面運休としている。今後の列車運行計画について、利用状況も見据えながら、6月中旬以降の順次運行再開に向け検討中だという。

県内や四国内の流動再開に合わせた取組みとして、営業時間短縮などを実施している駅きっぷ発売窓口とJR四国電話案内センターを6月1日から通常営業とするほか、ワープ支店や駅ワーププラザの窓口営業も6月1日から再開。あわせて新型コロナウイルス感染症の感染拡大で影響を受けた観光施設と連携し、外出自粛要請が解除された各県内流動を中心に、観光需要の喚起に向けた取組みを展開していく。