タレントの伊集院光が、26日に放送されたTBSラジオ『伊集院光とらじおと』(毎週月曜~木曜 8:30~11:00)で、SNSでの誹謗中傷やネットの匿名性について語った。

伊集院光

恋愛リアリティ番組『テラスハウス』に出演していた女子プロレスラー・木村花さん(享年22)が23日に死去したことを受け、問題となっているSNSでの誹謗中傷。

伊集院は「僕も、すごい誹謗中傷もあります。批判もあります」と切り出し、「批判と誹謗中傷を分けて、誹謗中傷に関しては、きちんと訴えた方がいい」と述べた。

そして「もっと事務所なりが、こういうことに巻き込まれたものに、とてもすごいダメージを負うということを理解して、きちんと『これはさすがにダメだろう』っていうものに対して、今後、どんどん訴えるべきかなっていうのが、ひとつ」と語った。

その一方で、「もう1個は、いっしょくたにすべての方向性が『匿名は卑怯だ』みたいなことになってくと…。匿名においての批判自体がすべて卑怯かっていうと、なにかちょっと僕は、引っかかるものがあって」と伊集院。

「このラジオっていうメディアは、匿名にずっと助けられてるメディアだと思っている。ほとんどの人が匿名で、無償で面白いことを提供してくれたり、失敗談を提供してくれたり、番組の感想を送ってくれたりする」とし、「『匿名=卑怯だ』論に拍車がかかるのは、ちょっと嫌かな」と話した。

また伊集院は、「簡単にネットの匿名性がよくないんだっていうことから、ネットには匿名では書き込めないようにするとか言いだすと、これがなにか言論みたいなものを…。しゃべっててむなしいのは、なぜ俺がそれをかばっているのかっていう感じもする。俺もえらく傷つくこともあるから」と語り、「傷つけてる側の人に伊集院も言ってたからいいだろうって思われるのは心外なんですけど、そこのバランスはとても難しいことなので、全部が一方向で、『匿名=卑怯』みたいなことはちょっと考えないといけない。もっとデリケートな問題だと思っております」と持論を述べた。