アスマークはこのほど、新型コロナウイルスに関する調査レポートとして、「感染への恐怖心・意識」についての調査結果を発表した。同社は5月末まで毎週3回(月・水・金 ※祝日除く)新型コロナウイルスに関連する生活者の情報を公開している。今回の調査期間は2020年5月21~22日、調査対象は首都圏(1都3県)居住者で、有効回答は500人。
アベノマスク、9割弱が「使っていない」
政府が支給している布製マスク(通称アベノマスク)について、品質の指摘や配達の遅延について話題となっている。そこで、1都3県ではどの程度の人に行き渡っているか調べたところ、マスクが届いた人は1週間前(20.2%)よりやや増加したものの、34.4%にとどまった。
マスクが届いている人の割合を都県別にみると、東京都では62.2%に上ったのに対し、千葉県では12.1%、神奈川県では11.9%、埼玉県ではわずか7.2%と、東京以外では低い状況が続いていた。
一方、マスクが届いている人の中で使っている人は11.8%にとどまり、9割近い88.4%が使っていないことがわかった。
また、マスクがまだ届いていない人に、アベノマスクについてどのように思っているか尋ねると、「全く必要がない」が56.4%、「あまり必要がない」が30.8%と、計87.4%が「必要ない」と回答。他方、「やや必要」は9.1%、「とても必要」は3.7%にとどまった。同調査では、「マスクの供給が追い付いており、一部では値崩れが起きている状況下で、アベノマスクの価値は下がる一方ではないだろうか」と指摘している。