26日に放送されるMBSのドキュメンタリー番組『OFLIFE』(毎週火曜25:59~)で、「傑作選 カラテカ矢部太郎 漫画家」が放送される。
芸人であるカラテカ・矢部太郎は、漫画家としてのデビュー作『大家さんと僕』が累計120万部を超えるベストセラーに。2018年には芸人として初、プロの漫画家以外でも初となる「手塚治虫文化賞 短編賞」を受賞した。エッセイ漫画『大家さんと僕』は、矢部と大家さんとの交流を実話に基づいて描き、そのほっこりしたエピソードが話題になった。
芸人の先輩たちも漫画家としての矢部の活動を応援。矢部からよくアドバイスを求められるという板尾創路は「自然体な感じで人となりがでている。僕にはちょっと真似できない」と評する。
連載が始まって4カ月経った2018年8月にモデルとなった大家さんが亡くなった。「途中で目的を失った」という矢部。そんな矢部に連載を続けさせたのは、「大家さんへの感謝の気持ち」だ。
最終回の締め切り当日、矢部は最後の仕上げ作業にかかる。最終話は、矢部が最後に大家さんをお見舞いに行った時のことがベースになっている。「あれが最後だと思ってなかった」という、大家さんと矢部が交わした最後の会話だ。最終話には、最後の最後まで矢部がこだわった一コマがあった…。
そして今年に入り、矢部は再びペンをとっていた。大家さんの次に描くテーマは、「子どもの僕より子どもっぽい感じ」というちょっと風変わりなお父さんと過ごした幼少期。その思い出の数々を描いたオールカラーの新作漫画『ぼくのお父さん』の連載が4月から始まった。心温まるお父さんとの交流がどのように描かれているのか。新作への想いも交え、矢部の漫画家としての姿に迫る。
(C)MBS