コロナ禍によってテレワークが普及し、いまなお在宅勤務を続けている方も多いでしょう。ですが、家族がいる中で集中して仕事をするのは難しいもの。そこでバウヒュッテの「ぼっちてんと BBT1-130-BK」を借りて、自宅に仕事用の隔離スペースを作ってみることにしました。
好きな場所に隔離空間を作る「ぼっちてんと」
バウヒュッテは「デスク秘密基地化計画」をコンセプトにしているゲーミング家具のブランドです。ゲーム用に設計された机や椅子、収納などの家具を組み合わせることで、自分だけの理想のゲーミングデスクを構築することができます。
そのラインアップの1つがこの「ぼっちてんと BBT1-130-BK」。幅130cm×奥行き130cm×高さ150cmの隔離空間をすぐに作り出せるアイテムです。使わないときは直径60cmサイズの円形に折りたためるので、収納時も場所を取りません。カメラを趣味としている人であれば、大型の折りたたみ式レフ板を想像すればそれが一番仕組みとして近いでしょう。
ゲーム用というものの、その使い方は自由。我が家の子供たちは、私の姿を見るとすぐに寄ってきてしまいます。そこで、ぼっちてんとを使って在宅ワーク用のスペースを確保しようと思い立ったわけです。
リビングに仕事部屋を作ってみる
さっそくリビングルームに仕事部屋を作ってみることにします。円形になっているぼっちてんとを広げると、ワイヤーの張力で自然に長方形に。2つ折りになっている部分をさらに開き、中から押し広げるとテントが立方体になります。ワイヤーの力だけで自立しているので、最後にゆがみを整えました。
入り口は、外部/内部の両方から開けることができるファスナーで止められています。内部は光がしっかり遮られ真っ暗。メーカーによると、遮光性が高い生地を使用しているため暗室としても使えるそうです。
各側面にはメッシュの小窓と大窓が。面ファスナーで止められているカバーを開いて紐で止めておけば、換気はバッチリです。入り口の反対側の隅はケーブルホールになっており、内部で使うPCや電化製品の配線もスムーズに行えます。
ぼっちてんとが完成したところで、さっそくちゃぶ台にノートPC、照明を持ち込んで仕事環境を整えてみました。周りから完全に隔離されるので、たしかに仕事に集中できました……が、このスタイルはなぜかわびしくなってきます。ついでに子供がテレビを見れないということで、次なる仕事場所を探してみることにします。
ダイニングテーブルを囲ってみる
というわけで、次の仕事場(仮)はダイニングです。ダイニングテーブルにぼっちてんとをスポっとかぶせて簡易ワークデスクにしたいと思います。ダイニングテーブルは横に長いためサイズが心配だったのですが、ギリギリ入りました。
実際に中に入ってみると、椅子に座っているぶん、思ったより天井の低さが気になります。ですが、ぼっちてんとは実は天井も開閉可能。この天窓を開けるとちょうどダイニングの明かりがテーブルを照らしてくれるため、閉塞感なく仕事ができました。そのぶん天井から覗かれる可能性もあるので、家族には「仕事中は覗き厳禁」を厳命したいと思います。
子供の秘密基地にしたほうがいいんじゃ?
ダイニング仕事部屋化計画はなかなかうまくいったのですが、やはり子供たちは中垣になって仕方がないようです。……と、ここで逆転の発想が生まれました。「子供たちを隔離してしまえばいいんじゃ?」
よくよく考えると、この秘密基地は子供こそ喜びそうな空間。再度リビングにぼっちてんとを張ると、案の定喜んで中に入ってきました。しかも出てきません。まだ言葉もはっきりしない幼児+歩けもしない乳児なのに、もう秘密基地が好きか!……男の子の本能に訴える何かがぼっちてんとにはありそうです。
今後増える在宅勤務に備えて
ぼっちてんとを実際に使ってみると、生活空間が見えなくなる効果、家族から隔離される効果は思った以上に高かったです。姿を見て声をかけられることもありませんし、仕事に対する集中力が上がります。
コロナウイルスの影響は落ち着きを見せ始めており、多くの地域で緊急事態宣言が解除されました。しかし、半強制的に体験した在宅勤務によって、各企業でテレワーク環境が実現する可能性は大きく広がったはず。コロナ終息後も在宅勤務を行う企業は増えることでしょう。
すぐに家の中にプライベート空間が作れるぼっちてんと。参考価格は9,980円(税込)となります。今回のような緊急事態が再度起こった時、家族が体調を崩した時、育児や介護で長時間勤務が難しくなった時に備え、用意しておくのもいいかもしれません。もちろん、ゲーム用や子供の秘密基地にもグッドです!