AppleとGoogleは5月21日、両者が共同で開発してきた「Exposure Notification(濃厚接触の可能性を検出するシステム)」のAPIを公開した。既にiOSでは同月20日に公開された「iOS 13.5」で提供を開始している。
新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大に伴い、AppleとGoogleが共同で開発に取り組んできた機能で、5月中の公開が予告されていた。感染拡大を防ぐ上で濃厚接触者の検出と追跡が重要だとしており、この機能で接触の可能性をサービス利用者に通知する。
現在のところOSに組み込まれたAPIを提供する形となるが、今後両社は基盤となるプラットフォームに同機能を組み込むことで、より広範に情報収集を行う濃厚接触可能性の検出プラットフォームの実現を目指していくという。
なお既にiOS 13.5で接触通知APIがサポートされているが、これは公衆衛生当局が配布するアプリがインストールされるまでは有効にならず、現在のところアプリは配布されていない。
機能はユーザーが自発的に参加する必要があるオプトイン式を採用。両社は機能の成功がユーザーの参加にかかっているとし、アプリ利用を促進していく上で強力にプライバシー保護を行っていくとしている。