学情はこのほど、「希望の通勤時間」に関する調査結果を明らかにした。同調査は5月13日~18日、20代専門転職サイト「Re就活」へのサイト来訪者542名を対象にインターネットで実施したもの。

  • テレワークを実施している20代の7割が、通勤時間を短くしたいと回答

    テレワークを実施している20代の7割が、通勤時間を短くしたいと回答

テレワークを実施していると回答した人に、テレワークの実施で希望の通勤時間に変化があったか尋ねたところ、69.7%が「より短くしたい」「どちらかというと短くしたい」と答えた。

一方、テレワークを実施していない人に、緊急事態宣言の発令などを受け、通勤時間の希望に変化はあったか聞くと、40.2%が「より短くしたい」「どちらかというと短くしたい」と回答した。テレワークの実施が「希望の通勤時間」に変化をもたらしていることが明らかとなった。

テレワークの実施でオフィスに出社する回数が減少すれば通勤時間が苦にならなくなるため、「都心」よりも「郊外」の住宅人気が高まるいう報道もあるが、今回の調査では「通勤時間が長くなっていい」という回答は0.8%にとどまった。テレワーク導入で20代は「郊外移住」より「通勤時間の短縮」を希望する傾向にあることがわかった。

  • 「通勤時間の希望」に変化はありましたか?

    「通勤時間の希望」に変化はありましたか?

テレワークを実施している人で「通勤時間を短くしたい」と回答した人にその理由を尋ねたところ、最も多い回答は「自由に使える時間を確保したい」で、次いで「テレワークで通勤時間に負担を感じた」となった。

一方、「通期時間の希望に変化はない」と回答した人からは「家で仕事をしてみて、通勤時間がオンオフの切り替えになることがわかったから」「適度に家と会社が離れているほうが、仕事のスイッチが入るとわかったから」という声もあがった。職場と自宅間の移動が気分転換になっている人もいることがわかった。

  • 「通勤時間を短くしたい理由」のトップは?

    「通勤時間を短くしたい理由」のトップは?

テレワークを実施していない人で「通勤時間を短くしたい」と回答した人にその理由を聞くと、「自由に使える時間を確保したい」が最も多く、「緊急事態宣言の発令で『感染リスク』を下げたいと思うから」が続いた。

「通勤時間の希望に変化はない」や「長くてもいいと思うようになった」と回答した人からは「家賃の安い郊外に住みたい」「感染リスクを考えると人口密度の低いエリアに住みたい」という声も挙がっている。

希望の通勤時間について尋ねたところ、テレワーク実施者は「45分以下」の回答が73.5%だった。テレワーク未実施者は「45分以下」と回答した人の割合は66.4%で、テレワーク実施者の方が7.1ポイント高い結果となった。通勤時間の平均は29分(テレワーク実施者29.3分、テレワーク未実施者29.9分)だった。

  • 希望の通勤時間の平均は29分

    希望の通勤時間の平均は29分