令和2年4月20日、「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」が閣議決定され、迅速かつ的確に家計への支援を行うため、「特別定額給付金事業」が実施されることになりました。

1人10万円の現金給付を「どう使うことが正解なんだろう?」と迷われている方もいらっしゃるかもしれません。

もちろん、今置かれている状況はご家庭によって異なるため、万人共通の正解などあるはずもありません。

だからこそ、我が家にとっての正解を自分たちで考え、選ぶ必要があります。

  • 家計の状況を踏まえて使い道を考えよう

    家計の状況を踏まえて使い道を考えよう

まずは家計の現状をチェック!

使い方を考える前に、まずは家計の現状を把握しておきましょう。

新型コロナウィルスの影響がすでに収入に出ているご家庭はもちろんですが、幸いにも今のところ大きな影響はないご家庭も、お金の使い方は随分と変わってきているはずです。

まずは数字で現状を把握することで、給付金の使い方も決めやすくなります。

現状を把握するとは言っても、家計簿は必要ありません。用意するのは通帳だけ。

簡単な3STEPで確認できます。

STEP1: 通帳を見て、1カ月の収入を確認する
STEP2: 月末残高から前月末残高を差し引いて、1カ月で増えた貯蓄額を計算する
STEP3: 1カ月の収入から1カ月で増えた貯蓄額を差し引いて、大まかな支出を把握する

これを、同様に計算した前年同月、もしくは2~3カ月前の月と比較することで、我が家の家計にどれくらいの影響があるのか、ないのかを知ることができます。

「今のところ大丈夫!」そんな人は何に使う?

現状を把握して、「今のところ大丈夫!」ということがわかれば、ぜひ経済を回すために、積極的にお金を使いましょう。

・クラウドファンディングでサポートを必要としている人を支援する
・おうち時間を快適に過ごすためのグッズを購入する
・今後テレワークが定着することを想定し、パソコンや周辺機器を購入する
・これまで手薄だった備蓄用品を買い足す
・災害の備えにもなるキャンプ道具をそろえる
・お気に入りの飲食店のテイクアウトを利用する
・オンラインでの学びや趣味へ自己投資をする
・好きなアーティストのグッズやCDを購入する

など、いろいろな選択肢があります。

お金の使い方について家族で話すきっかけに

今回の現金給付は令和2年4月27日時点で住民基本台帳に記載されている方が対象となります。4人家族であれば、10万円×4人分=40万円の給付です。

受給権者は「給付対象者の属する世帯の世帯主」となってはいますが、家族みんなで使い方を話し合ってみてはいかがでしょうか。

もし、家計の補填に使う必要があったとしても、新型コロナウィルスによって「仕事にどんな影響があるのか?」や「支出にどう変化があったのか?」「この給付金にはどんな意味があるのか?」を家族で話すことは、とても価値ある機会になるはずです。

また、日常生活でのお金の使い方は、どうしても家計を管理している人の判断によるところが大きくなりがちです。

普段は、家族といえでも、改まってお金の使い方を話す機会もなかなかないのではないでしょうか。

今回の現金給付を、「家族それぞれがどんなことに関心があるのか?」「どんなお金の使い方を望むのか?」を知るきっかけにできるといいですね。

給付金を有効活用することで、未来につなげましょう!