JR九州は19日、新型コロナウイルス感染症の発生に伴う利用状況を踏まえた今後の運転計画について発表した。九州内において緊急事態宣言が解除され、学校等が再開されたことを受け、在来線の快速・普通列車は6月1日から通常通り運転される。
同社は5月末まで在来線特急列車の一部列車を運休し、D&S列車を全面運休とするとともに、快速・普通列車の一部列車も運休すると発表していた。快速・普通列車の運休は福岡県、長崎県、熊本県、鹿児島県、宮崎県で実施されたが、九州内の緊急事態宣言解除を受けて学校等が再開され、一定の利用回復が見込まれることから、6月1日以降は通常通り運転されることになった。
一方、特急列車については引き続き利用が減少傾向となっており、県境をまたぐ不要不急の移動を控えることや、厚生労働省が公表している「新しい生活様式」の定着に伴う外出自粛・テレワークの推進といった社会情勢を総合的に勘案し、6月1日以降も一部列車の運休を継続する。D&S列車も引き続き全面運休となる。
これにより、6月1~30日の期間中、特急「かもめ」「みどり」「ハウステンボス」「ソニック」「にちりん」「きりしま」「ひゅうが」「きらめき」「かいおう」「ゆふ」は計2,386本が運休に。D&S列車の特急「ゆふいんの森」「かわせみ やませみ」「いさぶろうしんぺい」「SL人吉」「A列車で行こう」「あそぼーい!」「九州横断特急」「指宿のたまて箱」「はやとの風」「海幸山幸」「JRKYUSHU SWEET TRAIN 或る列車」は計802本が運休となる。今回の追加により、運休を開始した3月20日から6月30日までの期間で合計1万2,516本(新幹線2,903本、在来線特急列車など9,613本)が運休となり、総運転本数の30%にあたるという。
なお、在来線特急列車とD&S列車に関して、7月出発分の指定席発売を見合わせることも発表された。他にも利用状況等により運転休止となる場合があり、追加の運転計画については決定次第、改めて告知される。