カメラ記者クラブは5月18日、「カメラグランプリ2020」の受賞結果を発表しました。カメラグランプリは、この1年間に発売されたカメラや交換レンズのなかから優れた製品を選ぶアワードで、国内のカメラ専門誌の担当記者で構成されるカメラ記者クラブが主催します。栄えある2020年の大賞は、ソニーのフルサイズミラーレス「α7R IV」(ILCE-7RM4)に決定。α7R IVは、ユーザーからの投票で選ばれる「あなたが選ぶベストカメラ賞」とのダブル受賞となりました。
大賞は「α7R IV」、「あなたが選ぶ」とのダブル受賞!
大賞を獲得した「α7R IV」(ILCE-7RM4)は、Eマウントを採用するフルサイズミラーレス。画素数を有効6100万画素に高めながら、AF/AE追従でメカシャッター時約10コマ/秒の高速連写が可能など、高画素と動体撮影を高い次元で両立させ、「フルサイズαの集大成的存在」「現在のミラーレス機としては最も高い性能」と評価を集めました。
同時受賞となった「あなたが選ぶベストカメラ賞」では、「高解像度と高感度耐性、AF性能のバランスが絶妙」「軽くて、操作性もよく、写りもとても良くて、写真を撮ることが楽しくなるカメラ」「他社より数段先を行っている」といった声が寄せられました。
レンズ賞はソニー「FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS」が受賞
レンズ賞は、ソニーのEマウントレンズ「FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS」(SEL200600G)が受賞しました。焦点距離200~600mmの超望遠ズームレンズで、ズーミングしても全長が一定で重量バランスの変化が少ない点や、少ない回転角で操作できるズームリングなど、使い勝手のよさを備えながら小型・軽量に仕上げたのが特徴です。性能やスペックに対して安価であることも、選考委員に評価されました。
カメラ記者クラブ賞は3製品が受賞
カメラ記者クラブ賞は、キヤノンの「EOS-1D X Mark III」、ニコンの「NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct」、富士フイルムの「GFX100」が受賞しました。
EOS-1D X Mark IIIは、EOSシリーズのフラッグシップとなる一眼レフで、一眼レフとしての高い性能とミラーレスの技術を生かした高水準のライブビュー性能を両立した点が評価されました。
NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noctは、ニコンのZマウントミラーレス用の明るい標準レンズ。一眼レフ用のFマウントの制限から解放されて設計の自由度が向上したことを存分に知らしめてくれました。
GFX100は、1億200万画素もの中判センサーを搭載しながら、フルサイズ一眼レフと同等の機動性を備え、中判カメラがスタジオ撮影だけでなく屋外撮影もこなせる点が評価されました。
カメラグランプリの表彰式は中止に
毎年、6月1日の「写真の日」にカメラグランプリ贈呈式が実施され、カメラグランプリを獲得した製品の開発者や担当者がコメントを寄せるのが恒例となっています。しかし、コロナウイルス感染症の広まりを受け、今年の贈呈式は残念ながら中止となりました。