これまで問題なくFace IDでロック解除できていたのに、突然それができなくなりパスコードを要求されること、ありますよね。それは、Face IDのセキュリティ対策です。Face IDで他人がロック解除できてしまう確率は、登録されている顔が1つだけの場合で約100万分の1とされていますが、より安全性を高めるために時折パスコードの入力を求める仕様になっています。

そもそもFace IDを有効化するときには、パスコードの登録が条件とされています。そしてシステムが必要と判断したときには、Face IDによるロック解除を一時的に中止し、パスコードの入力を求めます。

パスコードを要求されるタイミングはいくつかあり、iPhoneの電源投入直後または再起動したとき、顔認証に5回失敗したときが代表例として挙げられます。iCloudのiPhoneを探す機能でロックしたときも同様です。上下ボリュームボタンのどちらかとサイドボタンを長押ししたときに現れる電源オフ/緊急SOS画面を表示したあとも、パスコードを入力しなければなりません。

これらはiPhoneに異常が生じたときで、Face IDが無効化されるのも理解できますが、思い当たる節もないのにパスコードを要求されるときもあります。そのひとつが、「約1週間パスコードを使っていないとき」です。

Face IDを有効にしたiPhoneで、過去6日半の間ロック解除にパスコードが使われず、かつ過去4時間にFace IDでロック解除していないときには、パスコードの入力を求められます。つまり、最低でも1週間に1回のペースで、"ひと眠り"したらパスコードを入力しなければならないというわけです。

もうひとつ、iPhoneが48時間以上ロック解除されていないときもパスコード入力が必須となりますが、まる2日間以上iPhoneを放置しておくことは異常事態に近いかもしれません。なぜFace IDが機能しない!? と不思議に感じるのは、やはり「約1週間パスコードを使っていないとき」でしょう。

  • 朝起きたらFace IDが機能せずパスコードを要求されることがあります!?

    Face IDに問題はなさそうなのに、ロック画面でパスコードの入力を求められる理由は