京阪電気鉄道は、鋼索鉄道事業(石清水八幡宮参道ケーブル)の旅客運賃変更認可申請が5月14日付で申請通り認可されたと発表した。石清水八幡宮参道ケーブルの運賃は6月1日以降、現行の片道200円から300円に引き上げられる。
運賃の改定率は50%。定期券も同じ改定率で値上げとなり、通勤定期は1カ月3,600円から5,400円、通学定期は1カ月2,400円から3,600円にそれそれ引き上げられる。6月1日から8月31日までの間、利用者負担の軽減を図るための経過措置として、往復500円の「石清水八幡宮参道ケーブル特別企画乗車券」を発売する。
京阪電気鉄道は運賃改定の理由について、輸送人員が1978(昭和53)年度の69万1,000人をピークに、2018年度は35万6,000人にまで減少したと説明。その一方で、昨年実施した約1カ月の運転休止をともなう設備更新や車両外観デザインのリニューアル、駅舎美装化など各施策の費用が増大しており、今年6月1日から開始する交通系ICカード対応にも6,600万円を投資する見込みだという。「現行運賃のままでは赤字状態ほかの改善は見込めない」として、運賃改定に理解を求めた。