アスマーク はこのほど、「コロナウイルスに関する調査レポート〜新しい生活様式の実践〜」を発表した。

  • 「Q.今後新しい生活様式を取り入れていきながらコロナウイルスと共存していく必要があると政府が公言しましたが、下記について、あなたはどの程度実践できると思いますか。一時ではなく常に意識して実践できると思うものをすべてお知らせください(複数選択可)」

マーケティングリサーチ会社である同社は、新型コロナウイルスによる社会混乱・経済影響を顧みて、生活者の意見を正確に伝えることが責務だと考え、調査レポートという形で世の中への価値貢献ができるよう、5月末まで毎週3回(月・水・金 ※祝日除く)新型コロナウイルスに関連する生活者の情報を公開している。

同調査レポートでは、日々変わる状況に対して、消費者の意識・実態がどのように変化しているのかを公開。すべて首都圏(一都三県)在住者500サンプルに対する更新日前日の調査データとなる。水曜日には特別実施テーマを公開しているが、今回は「新しい生活様式の実践」「緊急事態宣言一斉解除の是非」「PCR検査受診状況」について調査した。5月12日・夜〜5月13日・朝にかけての回答データとなっている

5月4日に政府の専門家会議により「新しい生活様式」が提言された。今までとは異なる生活様式となるため、意識的に実践しなければならないことが多くなる。そこで現時点で、一時ではなく常に意識して実践できると思う項目について調べた。

マスク着用、手洗い、帰宅後の着替えやシャワーが上位にくるものの、6割程度に留まる。女性は比較的実践できると回答しているのに対し、男性は継続的な実践は難しいと感じている様子が見られた。

また、人と2mの間隔をあける点、真正面を避けての会話においては、男女共に年齢が若い程実践が困難と感じる傾向にある。「仕事」での実践が難しいという点が要因となっているものと推察される。

特定警戒都道府県以外の34県について、14日にも一斉に解除する方向で調整に入っていると報道されている。緊急事態宣言の一斉解除の是非について、生活者の意見を聞いた。

  • 「Q.政府が、特定警戒都道府県以外の34県で、緊急事態宣言の一斉解除を検討していることについて、どのように思いますか(1つ選択)」

8割以上が一斉解除には消極的だった。どの世代も、段階的な解除をすべきという人が多数を占めているものの、解除すべきではない派と一斉解除に賛成派で男女差が出ている。

男性は一斉解除に賛成派、女性は解除否定派が多くなっており、男性は仕事への影響を重視、女性は感染リスクを重視している違いによるものと考えられる。

新型コロナウイルスの検査としてPCR検査が用いられている。症状が出ていても検査を受けられないという意見も多いなか、実態としてどの程度の方が検査を受診できているのか調べた。

  • 「Q.あなたは、PCR検査を受けようと思ったことがありますか。また、その時検査を受けることができましたか(1つ選択)」

検査受診経験者は1割に満たない。また、検査を受けられなかった人もごく少数ではあるものの、20代にやや多く見られる。