歌手でギタリストの布袋寅泰が、きょう15日に放送されるテレビ朝日系音楽番組『ミュージックステーション』(毎週金曜 21:00~)にイギリス・ロンドンの自宅からリモート生出演する。

布袋寅泰

今回パフォーマンスする楽曲「YOU」は、91年に湾岸戦争が勃発している最中、ロンドンで1人暮らしをしながら制作したという。当時のことをよく覚えているという布袋は「今回の新型コロナが戦争とは違うのは、人と人の争いではないということ。見えない敵と戦うのは怖くて不安だけど、人類が1つになって戦える」と強調。

その上で、「“会いたい人に会えない”今。友達や家族や仕事仲間や恋人、またふとすれ違う人とも距離をとらなければならない今。人と人との関わりがどんなに大切かを全人類がかみ締めている。この淡々と過ぎてゆく時間の中で、“会えなくたって心はつながっている”ということを伝えたいと思った」と選曲理由を語っている。

また、サカナクションの山口一郎と[Alexandros]の川上洋平による“リモート生対談”も実現。それぞれの自宅から、SNSライブを使った対談、そして貴重な弾き語りも生披露する。

東京スカパラダイスオーケストラは、リモートによるセッションを敢行。MONGOL800のキヨサク(上江洌清作)と10-FEETのTAKUMAを迎えた11人で、ジャマイカの名曲のカバー「Jamaica Ska feat.キヨサク(MONGOL800)&TAKUMA(10-FEET)」、最新曲「倒れないドミノ」を披露する。

メンバーの谷中敦は「倒れないドミノ」について「ドミノ倒しは倒すゲームだけど、デマや、コロナで倒れるのはいやだな、と思いました。家に居続けることで命を守り、デマが流れても自分のところで止める、そういう勇気で、考えるドミノ、倒れないドミノでいたい、という自負から産まれた言葉です」と明かし、「Jamaica Ska」については「スカという音楽の親近感、人懐っこさ、楽しさを体現した名曲。今回のようなときにこそ演るのにぴったりだと思ったんです」と紹介。

そして、「楽しむことこそが人生です。もっというと楽しませることこそが人生です。音楽はそれを教えてくれます。楽しんで元気だして少しでも幸せな気持ちになって欲しいです」とメッセージを寄せた。

2010年リリースの名曲「Lakers」をパフォーマンスする西川貴教は、「みなさんも大切な人や景色を思い浮かべていただいて、聴いていただけたらうれしいです」とコメント。さらに、「1日も早く音楽やライブを自由に楽しめるような未来を想像し、医療や介護に従事されている方々や自粛を続けるみなさんに向けて精いっぱい歌いたいと思います」と抱負を述べ、「先の見えない自粛生活に飽きや疲れが出ていると思います。少しでも音楽で心穏やかに過ごしていただいて、一緒に乗り越えていきましょう」と呼びかけた。

ジェニーハイは新しい手洗いソング「ジェニーハイウォッシュ」を演奏する。川谷絵音は「ただの手洗いソングではなく、ジャズやヒップホップ、テクノなどの要素も詰め込んだトラックを楽しんで」とし、小籔千豊も「すごいアーティストと出させていただくので難しいフリをメンバーみんながんばりました」と見どころを語った。

  • 左から山口一郎、川上洋平、西川貴教、ジェニーハイ