14日放送のテレビ東京系ドキュメンタリー番組『日経スペシャル カンブリア宮殿』(毎週木曜22:00~22:54)では、「ピンチをチャンスに変えるSP ~どんな危機も乗り越える!変幻自在のスゴい企業~」と題し、富士フイルムとアイリスオーヤマを特集する。

  • 『カンブリア宮殿』MCの村上龍(右)と小池栄子 =テレビ東京提供

新型コロナウイルスの治療薬候補として期待されるアビガンの富士フイルムホールディングス、月1億5,000万枚の国内マスク生産に乗り出したアイリスオーヤマ。どちらも「フィルム市場縮小で本業喪失」「オイルショックで倒産寸前」という未曾有の危機を、驚くような方法で乗り越えてきた。

「なるほど!」と思わせる機能を備えた家電で客をつかむ、「なるほど家電」のアイリスオーヤマ。以前は透明の収納ボックスや便利なチェストが人気の日用品メーカーだったが、そこからなぜ家電メーカーへと変貌を遂げることができたのか。2012年当時、国内の家電メーカーが軒並み海外勢に敗れて苦戦していた際、大手を早期退職した優秀な技術者を大量に採用し、一気に家電事業へとアクセルを踏む。そして現在、マスクを月1億5,000万枚生産する増産体制に入っていた。

一方、デジタル化の波で写真フィルムの売り上げが急激に減少し、屋台骨を失った富士フイルムは、化粧品分野に進出して世間を驚かせた。なぜ、異分野に進出できたのか。そこには、長年培った写真フィルムの技術が生かされていた。窮地に追い込まれながらも驚くべきスピードで事業構造を変革し、売り上げを伸ばしてきた富士フイルム。そして今、新型コロナウイルスに効果があると期待されるアビガンで、その存在感を改めて示している。

番組では、富士フイルムとアイリスオーヤマの挑戦し続ける姿勢を通して、危機に立ち向かうヒントを伝える。