女優の天海祐希が主演を務める、映画『老後の資金がありません!』(2020年9月18日公開)の第2弾出演者、及び特報が14日、明らかになった。
同作は垣谷美雨による26万部突破の同名ベストセラー小説の実写映画化作。子育ても落ち着き、老後は安泰のはずだったのに普通の主婦・後藤篤子(天海)だが、娘の派手婚、舅の葬式と資産激減の中、夫婦そろって失職。独りになった姑と一緒に暮らすことになると、高級志向の暮らしの価値観にクラクラするなど、奮闘する篤子の様子を描く。
篤子たちと同居する浪費家の姑・後藤芳乃役には、名女優・草笛光子が決定。かつては夫と共に老舗和菓子屋に嫁ぎ、店をたたんでからも浪費癖が抜けない姑役で、今までにない驚きの演出にも応えるなど、いきいきと演じる。
定年間近で会社が倒産し失業に陥る、篤子の夫・後藤章役には、松重豊が決定。お金に疎く見栄っ張りの夫をリアルに演じ、長年寄り添った本物の夫婦のように天海と息の合った演技を繰り広げる。突然結婚相手を連れ派手婚を報告する、篤子の娘・後藤まゆみ役に新川優愛、家庭内のムードメーカーで大学生の篤子の息子・後藤勇人役に瀬戸利樹、まゆみの結婚相手でヘビーメタル・バンドマン・松平琢磨役に加藤諒と篤子の家族がそろった。
篤子の長年の友人・神田サツキ役で柴田理恵、志津子(若村)の夫・桜井秀典役で石井正則、章の妹・桜井志津子役で若村麻由美、葬儀社のベテラン社員・本間役で友近、ヨガ教室の講師・城ケ崎君彦役でクリス松村、シングルマザーのキャバ嬢・レイナ役で高橋メアリージュンが出演。琢磨の父・松平金造役で佐々木健介、琢磨の母・松平美和役で北斗晶と夫婦共演、経済ジャーナリスト・荻原博子が本人役で映画に初出演する。
さらに、篤子の父・太平役に竜雷太、篤子の母・波子役に藤田弓子、章の元同期・天馬役に哀川翔、サツキの父・大泉健三に毒蝮三太夫、区役所委員・森口役に三谷幸喜と豪華個性派キャストが集った。
特報では、老後資金が2000万円必要と言われている日本で、頭を悩ますひとりの主婦・篤子(天海)の姿が映し出される。老後の為にしっかりと蓄えていたはずだったのに、娘(新川)の結婚、夫(松重)の失業、さらに浪費家の姑(草笛)との同居などが重なり、みるみるうちに貯金は減少。そんな中、姑の高額なカフェ代にストレス爆発した篤子は「お安くないんじゃ!」と遂にブチ切れる。
草笛光子 コメント
前田監督と最初にお会いした時に「草笛さんは役作りせずそのままで」と言われました。女優にとってこれほど難しい注文はありません。続けて「そのままで十分おかしいですから」と。劇中ではとんでもない姿をお見せするのですが「もうどうにでもなれっ」と飛び越えてしまった感じ。私の姿を見てみなさんはどう思われるでしょうか、私も早く見たいような怖いような。
主演の天海さんは、実に気持ちのいいさわやかな人。現場をピリリとまとめつつ、細かい気遣いもされる、隣にいる私はその姿にポカンとしていました。
三谷さんとのシーンは何日も前からどうやって笑わない様にするか悩みました。だって、笑わせてやろうと意気込んで来るのがわかりますから。
色々な意味でこんな作品は初めて。私にとっては恐ろしい映画です。
前田哲監督 コメント
80歳を過ぎても現役バリバリのザ・女優である草笛光子さんには、今までやられたことのない、ありえない! ことにトライしてもらいました。時に大胆に時に繊細に全身全霊で役に取り組み、いきいきと楽しんで演じるチャーミングな姿に、スタッフもキャストも、まるで「映画の女神」のようだと驚嘆でした。 そして、モンスター級の存在感と爆発的な個性を併せ持ったキャストの皆さんが、主人公の天海さんを取り囲んで、サプライズ! な役で、ドキドキ! ワクワク! な演技バトルを繰り広げています。
キャストの方たちの「今を懸命に生きる姿」が、全ての人へのエールでもあります。どうぞご期待ください!