iPhone備え付けのアプリ「カレンダー」は、スケジュール管理に便利です。外出や会議などの予定を「イベント」として登録しておけば、行動計画をひと目で確認できるうえ、予定時刻到来前に通知してくれるなどアシスタント的な役割も果たしてくれます。
仕事用、個人用、家族用などと複数の「カレンダー」(ややこしいことに管理単位も「カレンダー」と呼ばれます)を作成しておけば、その性格/目的に応じてイベントを分別管理できます。このカレンダーを仕事関係者に自由に閲覧してもらえるようにできるのなら、自分のスケジュールを踏まえたうえで相手に予定を組んでもらえます。メールを何往復かさせてスケジュール調整するような面倒がなくなるかもしれません。
この「カレンダー」は、インターネットを通じて公開が可能です。カレンダーアプリの画面下部にある「カレンダー」をタップすると現れる管理画面で目的のカレンダー右端にある「i」ボタンをタップし、「公開カレンダー」スイッチをオンにして「リンクを共有...」をタップすると、メールやSNS、AirDropなどの方法で情報入手用のURLを配布できます。
公開カレンダーはiCloud上に作成され、誰でもアクセスできます。対応アプリは「カレンダー」(iOS/Mac版)のほか「Microsoft Outlook」、「Mozilla Lightning Calendar」があり、iPhoneユーザ以外でも閲覧が可能です。公開カレンダーをアプリに登録してもらえれば、自分の最新の行動計画を知ってもらえるわけです。
なお、公開カレンダーには自動生成された150字前後の推定困難なアドレスが割り当てられます。内容は暗号化されていないうえ、パスワードで保護されることもなく、アドレスの先頭を「webcal://」から「https://」に置きかえれば、テキストファイルの形でダウンロードすることも可能です。電話番号やメールアドレスなど、個人を特定できる情報は公開カレンダーに含めないほうがいいでしょう。