JVCケンウッドは5月12日、 ケンウッドブランドより、 AVナビゲーションシステムの新商品として、 彩速ナビゲーション「MDV-M907HDF」「MDV-M907HDL」「MDV-M807HDW」「MDV-M807HD」の4製品を発表した。5月下旬より順次発売する。価格はオープン。
いずれも、高画質HDとハイレゾ音源再生に対応する「彩速ナビ」の上位シリーズ「TYPE M」の新ラインナップとなる。
「MDV-M907HDF」は、同シリーズ初となるフローティング機構を採用した大画面9V型HDパネル(1,280×720ドット)を搭載したモデル。従来の7インチ開口に取付可能で、230車種以上に対応する。
独自の機構技術により、走行時の振動によるディスプレイの不快なブレを大幅に低減したほか、フラットな静電タッチキーの採用によりフルフラットのフローティングスタイルを実現した。
「MDV-M907HDL」は9V型のインダッシュタイプで、ヴォクシー、ノア、プリウス、C-HR/ハリアーなどのトヨタ車にフラットに装着できる。
「MDV-M907HDF」と「MDV-M907HDL」に共通した主な特長は、どちらもHDMIの入力に対応している点だ。HDMIケーブル「KNA-20HC」(別売)を使ってスマホやデジカメ、ビデオカメラなどを接続することで、ナビの画面でハイビジョン映像を再生をできる。また、同社製彩速ナビ「MDV-Z905W/Z905」と比べて、約1.3倍の高輝度カスタムLEDバックライトを搭載した。
「MDV-M807HDW(200mmワイド)」と「MDV-M807HD(180mmスタンダード)」は、7V型のインダッシュタイプ。どちらも開口部に応じて7V型取り付け車種に対応する。
4モデル共通の主な特徴は、高精細HDパネル(1,280×720)を搭載し、従来のWVGAパネルと比較して約1.3倍の広視野角を実現した点。また、HD描画マップを採用したことで、高精細HDパネルを生かした美しく見やすい地図表示を実現したという。
HDMI出力にも対応し、ナビで再生している映像をリアモニター「LZ-1000HD」(別売)でもHD画質で楽しめるほか、ナビの地図画面をリアモニターに出力できるモニターミラーリング機能を搭載する。
オーディオ機能は「DSD」をはじめ「FLAC」「WAV(192kHz/24bit)」といったハイレゾ音源フォーマットに対応。ハイレゾ音源をBluetooth接続で転送する高音質コーデック「LDAC」や、高音質フォーマット「MQA」にも対応する。さらに、最適なリスニング環境や好みのサウンドを手軽に楽しめる各種サウンド調整機能や、理想的な高音質再生を可能にする「プロモードEQ」を搭載する。
ナビゲーション機能は、傾いた路面でも高精度で測位する「6軸慣性センサー」や、ビル街などのGPSの電波が届きにくい場所でも位置ズレを軽減する「高精度測位環境補正プログラム」を搭載。GPSに加えて準天頂衛星「みちびき」と衛星測位システム「GLONASS」に対応し、クルマの傾きと全国の傾斜データとをマッチングする「高測3Dジャイロ」も備える。渋滞情報に加えて気象・災害情報なども受信するFM多重放送「VICS WIDE」にも対応する。
このほか、スマートフォンとの連携や広感度地デジチューナー、Bluetoothレシーバー、DVD再生機能、USBデバイスやSDカードに対応するなど、AV機能も充実している。
「MDV-M907HDF」の本体サイズはW178×D158×H100mm(埋め込みサイズはW178×D155×H100mm)、重さは約2.3kg。受信衛星はGPS / GLONASS _ QZSS(準天頂衛星)/ SBAS、内蔵センサーは6軸慣性センサー(ジャイロ3軸+加速度3軸)。オーディオの最大出力は50W×4。パネルはフローティング機構。ワンセグチューナーも搭載する。
「MDV-M907HDL」の本体サイズはW206×D175×H104mm、重さは約2.4kg。この他の機能は「MDV-M907HDF」と共通。「MDV-M807HDW」は本体サイズがW180×D185×H100mm、重さは2.4kgで、この他の機能は「MDV-M907HDL」と共通。