シャープは、新開発の4K画像処理エンジン「Medalist S1」を搭載した液晶テレビ「AQUOS 4K」2シリーズ計9機種を5月23日から順次発売する。最上位の「CN1シリーズ」と、約9.5万円からの手ごろな「CL1シリーズ」で、価格はすべてオープンプライス。
店頭予想価格(税別)と発売日は以下の通り。なお、シャープ初の4K有機ELテレビ「AQUOS CQ1シリーズ」(5月23日発売)については別記事で紹介する。
■CN1シリーズ
- 70V型「4T-C70CN1」:30万円前後(6月13日発売)
- 60V型「4T-C60CN1」:23万円前後(6月13日発売)
- 55V型「4T-C55CN1」:17万円前後(8月上旬発売)
- 50V型「4T-C50CN1」:15万円前後(6月13日発売)
- 43V型「4T-C43CN1」:13万5,000円前後(6月20日発売)
■CL1シリーズ
- 55V型「4T-C55CL1」:14万円前後(5月23日発売)
- 50V型「4T-C50CL1」:12万円前後(5月23日発売)
- 43V型「4T-C43CL1」:10万5,000円前後(6月20日発売)
- 40V型「4T-C40CL1」:9万5,000円前後(6月20日発売)
4K/3,840×2,160ドットの液晶パネルと、新開発の4K画像処理エンジン「Medalist S1」を搭載した、AQUOS 4Kテレビの新モデル。Medalist S1には、8Kテレビ開発で培った映像技術を応用しており、「4K Master アップコンバートプロ」や、「リッチカラーテクノロジープロ」を採用。新4K衛星放送で使われている広色域(ITU-R BT.2020)の表示に対応する。HDR方式は、HDR10、HLG、Dolby Visionをサポートしている。
新たに、独自アルゴリズム「スマートアクティブコントラスト」も採用。映像信号に含まれるシーンごとの輝度情報を解析し、映像フォーマットに合わせて明暗を描き分ける。明部の白飛びや暗部の黒つぶれを抑えながら、中間階調のコントラストも鮮明に映し出し、メリハリのある美しい映像を楽しめる。
シリーズごとのパネル仕様の主な違いは、フラッグシップのCN1シリーズは外光の反射や照明の映り込みを抑えた「N-Blackパネル」で、倍速駆動と独自の液晶技術「480スピード」に対応し、動画性能を高めている。CL1シリーズは映り込みを低減する低反射パネルで、「120スピード」に対応する。
消費電力を抑えたまま画面の明るさを高める「リッチブライトネス」に対応し、CL1シリーズでは従来機(BL1シリーズ)から約20%アップし、上位機種CN1シリーズと同等の明るさを実現したという。バックライトは、CN1の70V型が直下型で、それ以外はエッジ型。
BS4K・110度CS4Kチューナーを2基、地上・BS・110度CSチューナーを3基搭載。外付けUSBハードディスクをつなぐと、4K放送を見ながら別の4K放送と地デジ放送などの2番組同時録画が可能だ。
HDMI入力は4系統で、うち1系統(HDMI 2)はARC(オーディオリターンチャンネル)に対応している。ミニジャックのAV入力、ヘッドホン/アナログ音声出力、光デジタル音声出力も装備。USB端子は、USBメモリー用とUSB HDD用の2系統。LAN端子も備える。
サウンドに関しては、上位機種のCN1は2.1ch・5スピーカー構成の「FRONT OPEN SOUND SYSTEM PLUS」を搭載。ネオジウムマグネットを採用したツイーターを前向きに、サブウーファーを本体背面に配置して、低域から高域まで臨場感ある高音質を実現するという。70V型モデルのみ、独自の傾斜構造を取り入れた2.1ch・5スピーカーの「WIDE-AREA SOUND SYSTEM」を搭載している。いずれもツイーター2基、ミッドレンジ2基、サブウーファ1基という構成で、総合出力は35W(10W+10W+15W)。
CL1シリーズは、2ch・2スピーカー(フルレンジ2基)で総合出力20W(10W+10W)の「FRONT OPEN SOUND SYSTEM」を搭載している。
壁寄せスタンドによる設置に対応しており、テレビスタンドのWALLシリーズを手がける「EQUALS(イコールズ)」ブランドの「WALLインテリア テレビスタンド S1」(ナカムラ製)と組み合わせられる。シャープでは「スピーカーが下向きのテレビでは音が下に抜けてしまうが、AQUOS 4Kは音を前に導く設計で、壁掛けや壁寄せスタンドでの設置でもクリアな音を届けられる」としている。43V型と40V型は、「WALLインテリア テレビスタンドanataIRO」にも対応する。なお、いずれも左右計30度の角度調整が可能な回転式スタンドが付属する(70V型は除く)。
Android TVをプラットフォームに採用。独自の新しいAndroid TVアプリ「COCORO HOME VIEWER」(無料、5月下旬配信予定)が利用でき、スマホアプリCOCORO HOMEと連携したシャープ製AIoT家電の情報をテレビで確認できるようになる。たとえば、洗濯機の運転状況や、料理の出来上がり時間、子供部屋の室温などがテレビの大画面で一度に確認できるとしている。
リモコンにはマイクを内蔵し、Googleアシスタントボタンを押して音声検索が可能。また、新たにAmazon Prime Videoを加えた6つのダイレクトボタンを搭載している。