クロス・マーケティングはこのほど、導入が検討・議論されている「9月入学・始業」に対する生活者の意識について、クイック調査を実施した。
同社は、新型コロナウイルスが消費者の行動や意識に与える影響を把握することを目的として、「新型コロナウイルス生活影響度調査」を継続的に実施している。今回の調査は2020年5月4日、全国47都道府県の20〜69歳の男女を対象に、インターネットリサーチにて実施。有効回答数は、1,472サンプルだった。
9月入学・始業に対しては、「賛成」が47.8%、「反対」が18.4%と、半数近くが賛成という結果に。男女別、子あり/子なし別には、あまり差が見られなかった。幼児(3〜6歳)から中学生の子どもを持つ人では半数以上が賛成、子どもの年齢が高くなるにつれ反対の人が多くなるという傾向が見られた。
「賛成」意見としては、国際標準である、受験シーズンをずらせるなど、この機に変えた方がよいという意見、および休業中の遅れを無理せず取り戻せるなどの意見が見られる。「反対」意見としては、混乱期に更なる混乱を招くのではという懸念、必要性に対する疑問、これ以上休業することへの反対などが挙げられている。
同社ではこの結果を、「『9月始業』と聞いたときに、8月まで休業で9月から再スタートととらえるのか、教育は再開しながら詰め込みなどの無理をせずに、来年9月までを一区切りで考えるととらえるのかによって、賛成・反対に影響があるように思われる」と分析している。